(読み)シ

デジタル大辞泉 「仕」の意味・読み・例文・類語

し【仕】[漢字項目]

[音](漢) (呉) [訓]つかえる つかまつる
学習漢字]3年
〈シ〉
役人になる。つかえる。「仕官出仕致仕奉仕
動詞「する(為る)」の連用形「し」の当て字。「仕方仕組仕事しごと仕手仕業しわざ
〈ジ〉つかえて仕事をする。「仕丁じちょう給仕
[名のり]まなぶ

し【仕】

つかえること。官職に就くこと。仕官。

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精選版 日本国語大辞典 「仕」の意味・読み・例文・類語

つかえつかへ【仕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「つかえる(仕)」の連用形の名詞化 ) 仕官すること。奉公すること。また、仕える者。宮仕えなどする身。
    1. [初出の実例]「学の道をたどりしも、仕の道をあゆみしも」(出典:舞姫(1890)〈森鴎外〉)

し【仕】

  1. 〘 名詞 〙 仕えること。官職につくこと。〔漢書‐蒯通伝〕

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普及版 字通 「仕」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 5画

[字音]
[字訓] つかえる・しごとする

[説文解字]

[字形] 形声
声符は士(し)。〔説文〕八上に「學ぶなり」というが、その義に用いた例がない。古くは仕えることを宦(かん)といい、宀(べん)部七下に「宦(くわん)は仕なり」という。〔礼記、曲礼上〕に「宦學して師に事(つか)ふ」という語がみえ、仕官のために学ぶ意であろうが、仕にその意があるのではない。士は鉞頭の形で、戦士階級の身分を示す儀器。そのような身分のものとして、出仕することをいう。〔詩、小雅、四月〕に「盡瘁(じんすい)して以て仕ふ」という句がある。

[訓義]
1. つかえる、士としてつかえる。
2. しごとをする、しごととする。
3. まなぶ、あきらかにする。

[古辞書の訓]
名義抄〕仕 ツカフ・ツカマツル・ミヤツカヘ・ツトム 〔字鏡集〕仕 ツトム・ミヤツカヘ・ナラフ・カナフ・ツカマツル・ツカフ

[声系]
〔説文〕(肉)部に仕声の字を録するが、揚雄説によるとその字は(し)声、〔広雅、釈器〕には脯と訓している。

[語系]
仕・士・事dzhiは同声。士が仕えることを仕といい、その職事とするところを事という。また外に使することを(使)shiといい、外祭を事、内祭(史)shiという。祭祀を大事、政事王事という。これらの語の間に、声義の関係がある。

[熟語]
仕隠・仕家仕学・仕官・仕宦・仕子・仕者・仕臣・仕進仕籍仕塗仕途・仕版仕門・仕流仕林・仕歴仕路仕禄
[下接語]
学仕・求仕・給仕・仕・賢仕・顕仕・暫仕・士仕・従仕・出仕・進仕・趨仕・善仕・達仕・致仕・美仕・奉仕・歴仕禄仕

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