(読み)フ

デジタル大辞泉 「付」の意味・読み・例文・類語

ふ【付】[漢字項目]

[音](呉)(漢) [訓]つける つく
学習漢字]4年
物を手渡す。授け与える。「付与下付還付給付交付納付配付返付
ぴったりとくっつける。添えつける。つく。「付加付近付言付随付設付箋付則付属付帯付着付録貼付ちょうふ・てんぷ添付
よせる。届ける。「回付寄付送付
他にゆだねる。任せる。「付託委付
[補説]1が本義であるが、古くから「」と通用する。
[名のり]とも
難読付子ぶし付子ぶす

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精選版 日本国語大辞典 「付」の意味・読み・例文・類語

ずきづき【付】

  1. 〘 名詞 〙 捕吏。刑事。また、犯罪を気づかれること。逃亡した罪人に対する警察からの手配。盗賊仲間で用いる語。→ずきが回る
    1. [初出の実例]「アノ水死どういふ訳か知らねえが、そんならヅキが」(出典:歌舞伎・曾我梅菊念力弦(1818)二幕)
    2. 「『や、それをどこから聞き出して』『もしや、づきでも』」(出典:歌舞伎・菊宴月白浪(1821)八段目)

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普及版 字通 「付」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 5画

[字音]
[字訓] わたす・たのむ・つける・あたえる

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
人+寸。寸はものを手にもつ形。〔説文〕八上に「與ふるなり。寸に從ふ。物を持して人に對(こた)ふ」とあり、付与の義とする。付託・付与の意がある。

[訓義]
1. わたす、手づからわたす。
2. たのむ、よせる、つける。
3. あたえる、さずける。

[古辞書の訓]
名義抄〕付 ツク・サヅク・アマハシ・アク 〔字鏡集〕付 ワク・ツク・サヅク・アク・アタフ・アマハシ

[声系]
〔説文〕に付声として・符・柎・府・・拊・坿・附など十四字を収める。おおむね、ものを付合・付加・付益する意をもち、付の声義を承ける。

[語系]
付pio、傅piua、扶・輔biuaは声義近く、傅合し扶助するような共通義がある。

[熟語]
付火・付勘・付寄・付給付授・付属付嘱・付託・付治・付付俾付丙・付命付郵・付与付予
[下接語]
阿付・依付・委付・下付・還付・寄付・給付・交付・嘱付・責付・宣付・送付・託付・天付・添付・貼付・納付・配付・分付・返付

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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