コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

代執行 だいしっこう

6件 の用語解説(代執行の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

代執行
だいしっこう

(1) 行政法上の義務の履行を確保するために行われる行政上の強制執行の一手段。法律または法律に基づく行政処分によって命じられた行為で,他人が代ってなしうる行為 (代替的行為) を義務者が履行しない場合に,行政庁がみずから義務者のなすべき行為をなし,また第三者にこれをなさしめ,必要な費用を義務者から徴収する。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

だい‐しっこう〔‐シツカウ〕【代執行】

行政上の強制執行の一。法律または行政処分によって命じられた行為を、義務者が履行しない場合、行政庁が自らこれを行い、または第三者に行わせ、その費用を義務者から徴収すること。行政代執行

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

代執行【だいしっこう】

行政法上の強制執行の一つ。行政法上の義務不履行がある場合,当該行政庁が義務者に代わって自らその行為をし,または第三者に行わせ,そのため要した費用を義務者から徴収する作用。
→関連項目戒告職務執行命令訴訟代替執行

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

だいしっこう【代執行】

(1)行政上の強制執行の手段の一つ。行政代執行ともいう。法律や条例により,または行政処分によって命ぜられた代替的作為義務を国民が履行しない場合に,行政庁がみずから義務者のなすべき行為をなし,または第三者になさしめ,その費用を義務者から徴収する手段である。代執行の要件や手続について定める一般法として行政代執行法(1948公布)があるが,建築基準法9条12項,土地収用法102条の2‐2項など,代執行に関する特別法の規定もある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

だいしっこう【代執行】

行政上の義務が履行されない場合、行政庁自らが義務者のなすべき行為を行い、また第三者に行わせ、その費用を義務者から徴収すること。行政上の強制執行の一。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

代執行
だいしっこう

行政法上の代替的作為義務に関する強制執行方法。行政上の強制手段の主たる方法。行政代執行法(昭和23年法律第43号)が定める。法律(法律の委任に基づく命令、規則、および条例を含む)により直接命じられ、または法律に基づき行政庁により命じられた行為(他人がかわってなすことのできる行為に限る)について義務者がこれを履行しない場合、他の手段によってはその履行を確保することが困難であり、かつその不履行を放置することが著しく公益に反すると認められるときは、当該行政庁は、自ら義務者のなすべき行為をなし、または第三者をしてこれをなさしめ、その費用を義務者から徴収することができる。条例に基づく事務も対象となる。たとえば、普通河川管理条例、草刈り条例などに基づく違反物件や雑草の除去命令の執行などがそうである。
 行政上の義務(行政法規によって課された義務)のみを対象とし、役所の庁舎の使用許可が取り消された後の明渡し義務など、私法上の義務は代執行の対象にならない。代執行をなしうるのは、他人がかわってなしうる義務、つまりは代替的作為義務(違反建築物や不法占有物件の除却など)に限り、非代替的作為義務(予防接種を受ける義務など)、不作為義務(許可を受けずに営業しない義務など)は代執行の対象とならない。
 義務者が義務を怠ることにより公益に著しく反する場合には、代執行をなしうるのが普通で、他の手段による履行の困難という要件は実際上機能していない。
 代執行の手続は、相当の履行期限を定め、その期限までに履行がなされていないときは代執行をなすべき旨をあらかじめ文書で戒告するという方法による。義務者が期限までに義務を履行しないときは、当該行政庁は、代執行令書をもって、代執行をなすべき時期、代執行の責任者の氏名、代執行に要する費用の概算による見積額を通知する。執行責任者は証票を携帯しなければならない。代執行に要した費用の徴収については、実際に要した費用の額および納期日を定め、義務者に対し文書をもってその納付を命じなければならない。その納付がないときは、国税滞納処分の例により、(民事訴訟の方法ではなく)行政上の強制徴収の方法によって徴収することとなる。
 また、上級機関が下級機関の権限に属する事務を監督権の発動として自ら行うことも代執行といい、法律の根拠を必要とする。
 なお、国の地方公立団体に対する法的受託事務の執行の強制方法については、職務執行命令訴訟の制度が置かれている(地方自治法245条の8)が、一部の法律では代執行制度が置かれている。[阿部泰隆]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の代執行の言及

【強制執行】より

…その代表的なものは,国税徴収法による国税滞納処分であり,納税者が国税を納期限までに完納しない場合に,督促を前提として,財産の差押え,差押財産の換価,換価代金等の配当という順序で滞納処分が行われる。地方税,代執行の費用,地方公共団体に納付すべき過料や法律で定める一定の使用料などについても,類似の方法による強制徴収が認められる。(2)作為,受忍,不作為の義務についての執行については,かつて行政執行法(1900公布)が,ドイツの法制をモデルとして,代執行,執行罰,直接強制の3種の手段を一般的に認めていたが,それに代わって1948年に公布された現行の行政代執行法は,代執行を一般的手段として認めるのみで,執行罰や直接強制は,現在では一般的手段としては認められず,特別な場合に限って特別法によってわずかに認められるにすぎない。…

※「代執行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

代執行の関連キーワード強制執行行政代執行法強制徴収執行停止執行罰即時強制行政執行法代執行/収用行政上の強制執行行政上の強制徴収

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

代執行の関連情報