仲村郷
なかむらごう
「和名抄」諸本とも訓を欠く。「日本地理志料」では築館・富野・宮野(現築館町)、堀口・八樟(現志波姫町)などにわたる地とする。
仲村郷
なかむらごう
「和名抄」所載の郷で、高山寺本に「奈加无良」と訓を付す。「大日本地名辞書」は現相馬市の中村・松ヶ江・八幡・山上地域とする。中村は近世村名で、中村城は一六世紀には中村大膳の居館であったので、中世地名でもある。
仲村郷
なかむらごう
「和名抄」東急本・元和古活字本では「奈加無良」と訓を付す。北上川右岸の現西磐井郡花泉町中村は遺称地とされる。「陸奥話記」に「磐井郡仲村」とみえ、「田畠を耕作して、民戸頗る饒なり」と記される。
仲村郷
なかむらごう
「和名抄」諸本とも訓を欠く。「続日本紀」神護景雲三年(七六九)三月一三日条に、「新田郡人外大初位上吉弥侯部豊庭」が「上毛野中村公」の姓を賜ったとあり、当郷に関連すると思われる。
仲村郷
なかむらごう
「和名抄」高山寺本は郷名を欠く。東急本には「奈加無良」と訓を付す。中世には高野山一心院領の仲村庄が成立する。現善通寺市北部の中村町を遺称地とし、善通寺町北部から同地一帯に比定される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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