会する(読み)カイスル

デジタル大辞泉 「会する」の意味・読み・例文・類語

かい・する〔クワイする〕【会する】

[動サ変][文]くゎい・す[サ変]
ある場所に寄り集まる。「一堂に―・する」
ある場所で一緒になる。複数のものが出あって一つになる。「すべてこの一点に―・する」
人や物事と出あう。あう。「非常な困難に―・する」
[類語]会う対面する面会する会見する落ち合う目通りする引見する接見する謁見する面接する面談する会談する見合い顔合わせお目にかかるまみえる拝顔する拝眉する拝謁する見参する謦咳けいがいに接する

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精選版 日本国語大辞典 「会する」の意味・読み・例文・類語

かい‐・するクヮイ‥【会】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]くゎい・す 〘 自動詞 サ行変 〙
    1. 人々がある場所に寄り合う。集まって顔を合わせる。また、公の席で相手と会う。
      1. [初出の実例]「漢・楚の鴻門に会(クヮイ)せし時、楚の項伯と項荘とが、剣を抜いて舞しに」(出典太平記(14C後)七)
      2. 「此人物政府に会して事を為すに当ては其処置必ずしも智ならず」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉二)
    2. ある物事や出来事に出会う。遭遇する。
      1. [初出の実例]「同じき遭際に会し、同じき命運を受く」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三)
    3. 物事が一か所で出会う。集まって一つになる。
      1. [初出の実例]「辰は十二月の日月の会する処ぞ」(出典:史記抄(1477)三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]くゎい・す 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. ある場所に人を集める。
      1. [初出の実例]「国野基が新婚の披露の為め旧友を会(クヮイ)する祝宴なり」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉上)
    2. 物事を理解する。会得する。さとる。
      1. [初出の実例]「かくの如き人は、機会を知ることを会せざるが故に」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五)

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