見合(読み)ミアイ

デジタル大辞泉 「見合」の意味・読み・例文・類語

み‐あい〔‐あひ〕【見合(い)】

[名](スル)
見合うこと。また、その状態。「土俵上での見合いが続く」
結婚相手を求めて、男女第三者仲介として会うこと。「いい人がいれば見合いしてもいい」「見合い写真」
両方がうまくつりあっていること。対応すること。「収支見合いがとれる」
囲碁で、ほぼ同等の価値のある二つの方向への着点を双方が選択できる状態。
隣接する住宅の窓が、それぞれ相手の方向に設けられていること。互いの生活空間が見えるため、設計上、嫌われる。
[類語]会見対面面会面接インタビュー顔合わせ会う会する落ち合う目通りする引見する接見する謁見する面談する会談するお目にかかるまみえる拝顔する拝眉する拝謁する見参する謦咳けいがいに接する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見合」の意味・読み・例文・類語

み‐あい‥あひ【見合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 互いに顔を合わせること。見かわすこと。また、見かけること。見つけること。また、「に」を伴って見つけ次第の意で副詞のように用いることもある。
    1. [初出の実例]「件輩劔刀者、仰付小舎人、随見合取之。可入大仏之由」(出典:近衛家本追加‐仁治三年(1242)三月三日)
    2. 「相手は迯申者。見合(みアイ)に打捨てと仰せ付られ」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)一)
  3. 対応すること。両方がうまくつり合いを保つこと。
  4. 結婚相手を求める男女が、紹介者などのなかだちにより相手を知るために会うこと。
    1. [初出の実例]「安堵して・母も寝られぬ見合の夜」(出典:雑俳・若とくさ(1790))
  5. 囲碁で、ほぼ同等の価値の二つ(または偶数)の着点を、双方が一つ(または奇数)ずつ打ち得る状態。

み‐あわせ‥あはせ【見合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相手と視線を合わせること。顔を見かわすこと。
  3. あれこれと比較検討すること。見くらべること。照合すること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「たかいにしふんとねのやうすおも、みあわせもあることちゃ」(出典:捷解新語(1676)四)
    2. 「割註を添へましたからお看合せの上おなほしながら御覧の程を願ひます」(出典:めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉序)
  4. 実施を中止して、しばらく様子を見ること。
    1. [初出の実例]「緒言などは折々見合にすべき物なり」(出典:浮世草子・元祿大平記(1702)五)

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