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見参 ゲザン

デジタル大辞泉の解説

げ‐ざん【見参】

げんざん」の撥音の無表記。
「弁少将なども、―ばかりにてまかづるを」〈梅枝

けん‐ざん【見参】

[名](スル)げんざん(見参)

げん‐ざん【見参】

[名](スル)《「けんざん」とも》
参上して目上の人に対面すること。げざん。げんぞう。
「婿が岳父(しゅうと)に―するという風に」〈鴎外
目上の人が目下の者に会ってやること。げざん。げんぞう。
「我御前(わごぜ)があまりにいふことなれば、―して帰さん」〈平家・一〉
節会(せちえ)や宴会などに出席すること。また、出席が記名して、その主人の前に差し出すこと。げざん。げんぞう。
「陣に付きて宣命、―を見給ひける間」〈著聞集・三〉

げん‐ぞう〔‐ザウ〕【参】

げんざん(見参)」に同じ。
「それもお目が参ったならば、御―であらうず」〈虎寛狂・今参

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世界大百科事典 第2版の解説

げんざん【見参】

〈けざん〉〈げざん〉〈けんざん〉とも読む。平安時代よりられる用語で,目下の者が目上の者のもとへ参上して対面すること。また逆に目上の者が目下の者を出頭させ対面すること,すなわち引見謁見。また官人節会や宴会に出席することもいう。〈見参に入る〉とは,高貴の人に面会する,または高貴の人に見せる意となる。はじめ侍が主従関係を結ぶ場合,名簿(みようぶ)を捧呈する慣習であったが,武士の間にあってはその式は廃れ,源頼朝の場合も,戦陣の間のこととて,おおむね御家人として,単に初参(ういざん)の礼をとらせただけであった。

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大辞林 第三版の解説

げざん【見参】

〔「げんざん」の撥音「ん」の無表記〕
げんざん(見参) 」に同じ。

けんざん【見参】

( 名 ) スル

げんざん【見参】

( 名 ) スル
〔「げざん」 「げんぞう」 「けんざん」とも〕
高貴な人や目上の人にお目にかかること。拝謁。 「婿が岳父しうとに-する/雁 鷗外
目下の者に会うこと。引見。対面。 「 -してかへさん/平家 1
節会せちえ・宴などに伺候した人の名を記して、主君に差し出すこと。 「内の大殿の頭中将、弁の少将など、-ばかりにてまかづるを/源氏 梅枝
[句項目]

げんぞう【見参】

げんざん(見参) 」に同じ。 「イカニ鶏、久シュウ-セヌ/天草本伊曽保」

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世界大百科事典内の見参の言及

【見参】より

…また官人が節会や宴会に出席することもいう。〈見参に入る〉とは,高貴の人に面会する,または高貴の人に見せる意となる。はじめ侍が主従関係を結ぶ場合,名簿(みようぶ)を捧呈する慣習であったが,武士の間にあってはその式は廃れ,源頼朝の場合も,戦陣の間のこととて,おおむね御家人として,単に初参(ういざん)の礼をとらせただけであった。…

【御目見】より

…主従関係を結ぶため,または儀礼上の挨拶のため,下位の者が上位の者に謁見すること。古くは,平安時代に地方の豪族が中央の権門勢家に名簿(みようぶ)を奉呈して主従関係を結ぶ慣習があり,武士の間にも行われたが,これに代わって平安末期より武家社会で見参(げんざん)すなわち主従関係を結ぶために従者になろうとする者が主君に謁見する儀式が行われた。江戸時代にはこれに代わって御目見の称呼が用いられた。…

※「見参」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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