新撰 芸能人物事典 明治~平成 「佐々木孝丸」の解説
佐々木 孝丸
ササキ タカマル
- 職業
- 演出家 俳優 翻訳家 劇作家 エスペランチスト
- 別名
- 筆名=落合 三郎,香川 晋
- 生年月日
- 明治31年 1月30日
- 出生地
- 北海道 標茶町
- 出身地
- 香川県 国分寺町
- 学歴
- 神戸通信養成所卒,アテネ・フランセ卒
- 経歴
- 実家は香川の寺で、僧職を嫌い5年間電信局に勤務。この間、独学でフランス語を修得。落合三郎の筆名でフランス小説の翻訳や小説・戯曲を創作。大正10年、プロレタリア文芸誌「種蒔く人」を創刊、同人として活躍。12年秋田雨雀らと新劇団・先駆座を結成、以後、新劇、プロレタリア演劇運動に挺進する。トランク劇場、前衛座、前衛劇場、左翼劇場を経てプロット初代執行委員になる。主な演出出演に小林多喜二の「不在地主」、三好十郎の「炭塵」「斬られの仙太」などの他、戯曲、翻案劇も多い。◆戦後は養子千秋実の薔薇座に関係し、映画・テレビ俳優としても活躍。昭和25年日映演製作「暴力の街」で映画デビュー。以後各社の作品に脇役として出演、代表作に「山下奉文」「叛乱」「あなた買います」「重役の椅子」「月光仮面」(2部作)「森と湖のまつり」「女王蜂の怒り」「大東亜戦争と国際裁判」「人間の条件」「若き日の信長」など。テレビ出演に連続ドラマ「噴煙」がある◆◆戯曲作に「地獄の審判」「筑波秘録」「板垣退助」「慶安太平記後譚」など、著書に自伝「風雲新劇志」、訳書にスタンダール「赤と黒」、バルビュウス「クラルテ」などがある。革命歌「インターナショナル」の訳者としても知られる。
- 没年月日
- 昭和61年 12月28日 (1986年)
- 家族
- 娘=佐々木 踏絵(元女優),孫=佐々木 勝彦(俳優)
- 親族
- 女婿=千秋 実(俳優)
- 伝記
- 甦る昭和脇役名画館活字のエロ事師たち 鹿島 茂 著城 市郎 著(発行元 講談社沖積舎 ’05’03発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報