佐呂間(読み)さろま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「佐呂間」の意味・わかりやすい解説

佐呂間(町)
さろま

北海道東部、オホーツク総合振興局管内の町。1953年(昭和28)町制施行。1956年若佐村と合併。国道238号、333号が通じる。国鉄勇網(ゆうもう)線が通ったが1987年に廃止された。サロマ湖南岸に位置し、北見山地北東縁の丘陵台地からなり、低地は佐呂間別(さろまべつ)川の河谷などに限られている。酪農が伸長し乳牛約7700頭(2015)が飼養され、ジャガイモ、ビート(サトウダイコン)、小麦カボチャなどの寒冷地畑作が行われる。サロマ湖に面して3漁港があり、ホタテガイカキの生産地として知られ、ホッカイシマエビ、ウニなどの養殖も行われる。カラマツ、トドマツなどの林業も盛ん。面積404.94平方キロメートル、人口4875(2020)。

岡本次郎

『『佐呂間町史』(1966・佐呂間町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「佐呂間」の意味・わかりやすい解説

佐呂間[町] (さろま)

北海道北東部,網走支庁常呂(ところ)郡の町。人口5892(2010)。サロマ湖の南岸に位置し,北見山地東縁の丘陵と台地とからなり,低地は佐呂間別川の河谷などに限られている。1894年現在の浜佐呂間の地に漁業のかたわら農業を営む定住者があらわれ,1901年佐呂間別原野の区画設定が行われて開拓の基礎となった。産業は農業を中心とし,酪農が伸長して乳牛1万頭以上,肉牛5000頭以上(1990)が飼養され,テンサイなどの寒冷地畑作が行われている。サロマ湖岸に富武士(とつぷし)など三つの漁港があり,ホタテガイ,カキの浅海養殖も発展している。
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百科事典マイペディア 「佐呂間」の意味・わかりやすい解説

佐呂間[町]【さろま】

北海道北東部,常呂(ところ)郡の町。北はサロマ湖に臨み,南は北見市に接する。佐呂間別川沿いでは麦類,特用作物などを産する。乳牛,肉牛の飼育なども行われる。漁業では,ホタテ,カキの養殖を行う。404.94km2。5892人(2010)。

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