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保存血液 ほぞんけつえき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

保存血液
ほぞんけつえき

輸血用に採取した血液に,赤血球の凝固を防ぐためクエン酸ソーダやその他の薬剤を加え,4~6℃の低温で保存したもの。抗凝固剤を加えて冷蔵しただけの貯蔵血液とは異なる。使用可能期間は 20日前後。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

保存血液
ほぞんけつえき

輸血用に採血した血液を3~4週間保存し、必要に応じてすぐに使えるようにしたものをいう。20世紀の初めに輸血療法が始められたころは、血液を保存する方法がなかったため、供血者と受血者の血管の間をチューブで連結して直接に輸血を行っていた。その後、クエン酸ナトリウムが血液の凝固を抑える作用があることが知られ、これを加えて採血し、注射器を用いて間接輸血を行うようになった。さらに抗凝固剤にくふうを加えて、長時間、赤血球の機能を失わせないで保存ができるようになった。保存用抗凝固剤にはACD液(クエン酸、クエン酸ナトリウム、ブドウ糖の混合液)とACPD液(ACD液にリン酸ナトリウムが加わったもの)とがある。この溶液を血液100ccに25ccの割合で加え、4℃で冷蔵庫に保存すると、ACD液では3週間、ACPD液では4週間使用可能となる。これ以上の期間が経過すると、赤血球の中で解糖作用がすこしずつ進行してくるので、赤血球としての機能が失われてしまう。保存血液をつくる場合、供血者の問診、血液検査を厳重に行って、肝炎ウイルス、梅毒、マラリアなどが入らないようにし、また、器具の汚れから血液に細菌が混入しないように扱いには細心の注意を払い、さらに冷蔵庫の温度はつねに4℃が保たれるように注意する。このように血液の保存ができるようになってからは、献血希望者から随時に採血して保存しておき、必要に応じて希望の型の血液を血液輸送車で送り届け、救急輸血にもまにあわせている。[伊藤健次郎]

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