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保甲法 ほこうほう Bao-jia-fa; Pao-chia-fa

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

保甲法
ほこうほう
Bao-jia-fa; Pao-chia-fa

中国,宋,明,清の諸王朝で施行された郷村組織としての隣保・民兵制度。宋代の王安石の新法に含まれる保甲法に始る。 10家を1保,5保を大保,10大保を都保とし,それぞれに保長,大保長,都保正をおき,保丁にはみずから武器を備えさせ,農閑期に武芸を習わせた。

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デジタル大辞泉の解説

ほこう‐ほう〔ホカフハフ〕【保甲法】

中国、北宋の王安石の新法の一。傭兵(ようへい)に代わる兵農一致政策で、10戸を保、5保を大保、10大保を都保とし、軍事訓練を施し、警防の任に当たらせた。保甲。

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百科事典マイペディアの解説

保甲法【ほこうほう】

中国の隣保制度。保,甲ともに戸籍編成の単位をいう。代表的な保甲法は北宋の王安石の新法に始まる。古くからあった5家を1保とする自治組織を改革して,治安維持のための自治的警察組織としての保制と,徴税機構としての甲制とを組み合わせた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほこうほう【保甲法 bǎo jiǎ fǎ】

中国で,政府がいくつかの戸を組み合せて連帯責任を負わせ,民衆の把握,治安の維持,租税の徴収などを意図した一種の隣組制度。保,甲ともに戸籍編成の単位をいう。秦の什伍の制,北魏の三長制,唐の隣保制なども関連がある。代表的な保甲法は,宋の王安石らの新法の一環として1070年(熙寧3)から実施された。10家(のち5家)を1保,5保を1大保,10大保を1都保に組織したうえで,自警団を作らせ,また徴税を請け負わせた。

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大辞林 第三版の解説

ほこうほう【保甲法】

中国、宋の王安石の新法の一。自治的な警察組織として保・甲を編制、兵農一致の民兵軍により兵制改革と軍費節減をめざした。明・清に地方自治制度として受け継がれ、清代には全国で施行。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

保甲法
ほこうほう

中国、北宋(ほくそう)の政治家、王安石(1021―86)の新法の一つ。郷村の治安維持を目的として、民戸10家を一保、五保を一大保、五大保を一都保とし、それぞれに保長、大保長、都保には都保正と副保正を置き、10~30家を一甲として一保丁を任命した。農閑期には軍事訓練を施し、当時弱体化が著しかった禁軍を補う民兵組織としての役割を担わせようとしたが、農民の抵抗が大きく、民兵化の目的は断念させられた。北宋末に差役(さえき)法が復活すると、郷村の治安維持や催税にあたる耆長(きちょう)、戸長などの役(えき)は保甲の組織を利用して割り当てられるようになり、南宋時代には、保甲制度は役法と合体して、もっぱら催税と治安維持を目的とする隣保組織として運用された。[島居一康]

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世界大百科事典内の保甲法の言及

【隣保制】より

…このような居住地における保以外にも,科挙,任官,旅行,官穀借用など種々の場合に5名で保を結ばせ,共同責任を負わせることが広く行われた。 北宋の1070年(熙寧3)に王安石新法の一環として施行された保甲法は,10家を保,50家を大保,5大保を都保とし(3年後京畿では5,25,250家に改正),保長,大保長,都保正,副保正を任じ,主客戸の2丁以上ある戸から1丁を選んで保丁とし,交代で夜間の防犯警備に当たらせ,武器の使用を認め団体的軍事訓練をほどこし民兵として活用を目ざした。契丹,党項(タングート)等外族の強圧に抵抗し,兵制の弱点を補い同時に治安強化を意図したこの法は,民兵化をきらう農民の非協力と旧法党の反対により十数年で廃止をみた。…

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