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傘連判 カラカサレンバン

デジタル大辞泉の解説

からかさ‐れんばん【傘連判】

大勢の人が連署するとき、一つの円の周囲放射状署名を連ねること。また、その証文首謀者を隠し、あるいは平等に責任を負い、団結する意志を示す。

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百科事典マイペディアの解説

傘連判【からかされんぱん】

笠連判とも。南北朝室町時代,対等の権利・義務を持つ署名者によって結ばれた国人一揆契状で署判の序列を廃すために編みだされ,円形になるように放射状に署名した。江戸時代以降の百姓一揆訴状では首謀者を隠すためにこの方法をとったものがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

からかされんばん【傘連判】

〈かされんばん〉ともよみ,傘連判状,傘形連判ともいう。契状(多数の人々が一味同心して契約を結ぶときに作成する文書)にみられる署名様式の一つ,またその文書。南北朝時代より江戸時代に及ぶ。武家文書が多いが寺院の文書にもみうけられる。数人以上の志を一にする者が傘を広げたような形に署名するところからこの名称が付けられた。室町時代の国人一揆の盟約戦国時代の大名および武士の一族間の団結,江戸時代では百姓一揆の盟約などにその例がみうけられる。

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大辞林 第三版の解説

からかされんばん【傘連判】

円の周りに放射状に署名または押印して盟約すること。また、その証文。発起人を隠す場合や、連署人が平等に団結する意志を強調する場合に使う形式。円つぶら連判。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

傘連判
かされんぱん

結束を誓った文書の末尾に、環状もしくは放射状の形で記された署名捺印(なついん)をいう。百姓一揆(いっき)に際して指導者不明の場合、連判状筆頭者を首謀者とみなす領主側の取扱い方に対して、発頭人、発頭村を隠すためにこのような形がとられた。1681年(延宝9)常陸(ひたち)国志筑(しづく)藩25か村百姓訴状では村名がこの形で記され、また1754年(宝暦4)同国茨城郡10か村訴状には、各村村役人30名が傘連判形式で署名捺印したうえで、「惣(そう)百姓不残(のこらず)」とある。[水本邦彦]
『青木虹二編『編年百姓一揆史料集成』(1980・三一書房)』

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世界大百科事典内の傘連判の言及

【傘連判】より

…〈かされんばん〉ともよみ,傘連判状,傘形連判ともいう。契状(多数の人々が一味同心して契約を結ぶときに作成する文書)にみられる署名様式の一つ,またその文書。…

※「傘連判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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