デジタル大辞泉 「働」の意味・読み・例文・類語 どう【働】[漢字項目] [音]ドウ [訓]はたらく[学習漢字]4年はたらく。「稼働・実働・労働・別働隊」[補説]国字。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「働」の意味・読み・例文・類語 はたらき【働】 〘 名詞 〙 ( 動詞「はたらく(働)」の連用形の名詞化 )① 動くこと。行動すること。ふるまうこと。[初出の実例]「大なるくちなはありけり。〈略〉おほきなる釘にうちつけられて、とし比はたらきもせで、かくてありける也」(出典:古今著聞集(1254)二〇)② 仕事をすること。労働すること。[初出の実例]「大かたのはたらきにては中々身過に成難し」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)三)③ 活躍すること。努力すること。尽力すること。また、それによって得た賞や名声。てがら。[初出の実例]「谷中として日禰野番頭衆へ相当之働をめされ候て」(出典:政基公旅引付‐文亀三年(1503)七月二六日)④ 特に戦場での活躍。また、その戦い。[初出の実例]「いかなるおにかみ、なひし五百き(三百き)の中へわって入、心ばかりのはたらき」(出典:御伽草子・三人法師(室町末))⑤ 役目を果たすこと。効果をあらわすこと。機能。ききめ。[初出の実例]「一句のはたらき見え侍らず」(出典:俳諧・貝おほひ(1672)二七番)⑥ 事を行なう能力。役目を果たす力。機転。才能。技量。才覚。[初出の実例]「千万砕く気の働(ハタラキ)、胸の吹子(ふいご)に怒の火熖」(出典:浄瑠璃・生玉心中(1715か)上)⑦ 悪事を行なうこと。また、その人。すり・おいはぎの類。[初出の実例]「前髪立の野等には巾着切を教へ、大胆者には追剥の働(ハタラキ)をならはせ」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)二)⑧ 雑役に使われる小者。下働き。[初出の実例]「役夫(ハタラキ)の南京がきょろきょろ眼で見まはりにきたぜ」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六)⑨ 他に力を及ぼすこと。作用。⑩ 能の用語。(イ) 能楽論などで、能の舞台上の動き全体をいう。また、抽象的な表現である舞に対し、特定の意味を持つ動作をさすこともある。[初出の実例]「音曲よりはたらきのしゃうずるは劫(こう)入りたる故也」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)六)(ロ) =まいばたらき(舞働)①(ハ) =はたらきごと(働事)①⑪ 歌舞伎囃子の一つ。⑩(ロ) を転用したもの。舞働。⑫ 文法で、用言や助動詞が語形変化すること。活用。[初出の実例]「活はすべていとおほくさまざまなる中に四種の活〈略〉いとおほくしてこれにならぶはたらき他にはなし」(出典:詞八衢(1808)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「働」の読み・字形・画数・意味 働常用漢字 13画 [字音] ドウ[字訓] はたらく・つとめる[字形] 国字声符は動(どう)。動はもと農耕に従うこと。重の部分はもと(童)に作り、僕・農奴の意。働はわが国で作られた字で、労働の意に用いる。〔中華大字典〕に「日本の字なり。じて之れを讀むこと動の(ごと)し」とみえる。[訓義]1. はたらく、つとめる。2. 手腕、技術。3. 機能、作用。[下接語]稼働・実働・労働 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報