優先株(読み)ユウセンカブ

デジタル大辞泉 「優先株」の意味・読み・例文・類語

ゆうせん‐かぶ〔イウセン‐〕【優先株】

利益配当残余財産分配などについて、普通株より優先的地位を認められる株式。代わりに議決権制限されるなど、経営に関わりにくいという面がある。⇔後配株

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共同通信ニュース用語解説 「優先株」の解説

優先株

普通の株式に比べて、配当を多く受け取れたり、会社解散時の財産配分で優遇されたりする株式。ただし、議決権がないなど株主としての権利を制限している場合が多い。通常の株式よりも引き受け手を見つけやすく、資金調達がしやすい利点がある。普通株に転換できる権利がついているケースも多く、企業再生の手法として活用される。

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精選版 日本国語大辞典 「優先株」の意味・読み・例文・類語

ゆうせん‐かぶイウセン‥【優先株】

  1. 〘 名詞 〙 普通株に優先して、利益配当や残余財産の分配などを受けられる株。⇔後配株。〔英和外交商業字彙(1900)〕

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百科事典マイペディア 「優先株」の意味・わかりやすい解説

優先株【ゆうせんかぶ】

剰余金の配当,残余財産の分配等について普通株に優先する権利が認められている株式(会社法108条)。通常,普通株発行による増資が困難な場合,上述のような有利な条件をつけて投資家資金を吸収しようとする際に発行される。→後配株
→関連項目永久劣後債議決権株議決権のない株式償還株式転換株式

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知恵蔵 「優先株」の解説

優先株

劣後債」のページをご覧ください。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「優先株」の意味・わかりやすい解説

優先株
ゆうせんかぶ
preferred stock

株式会社内容の異なる種類株式を発行する場合に,通常発行する普通株や劣後的な取り扱いを受ける劣後株(→後配株)に対し,剰余金の配当や残余財産の分配などについて優先的地位が認められている株式(会社法108条1項1,2号)。このようにすれば会社の業績が不振の場合でも,株式の募集を容易にすることができる。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「優先株」の解説

優先株

配当金や、会社を清算する時の残余財産を優先的に受け取る権利を持つ株式。ただし、議決権に一定の制限がある。優先株は普通株のように上場されることはなく、事業会社と関係が深い金融機関などが引き受けることが多い。優先株を発行する会社にとっては、配当コストが普通株よりも高くつくが、経営の自由度を保ったまま資本力を増強できるのがメリット。優先的な利益配当などを受けた後、さらに普通株と同列の配当や残余財産分配を受けられる「参加型優先株」、優先的な利益配当のみ受けられる「非参加型優先株」の2種類がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「優先株」の意味・わかりやすい解説

優先株
ゆうせんかぶ

利益配当などにつき、他の種類の株式よりも優先的な地位を与えられる株式。

[編集部]

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世界大百科事典(旧版)内の優先株の言及

【株式】より

…数種の株式は,(1)利益または利息の配当,(2)残余財産の分配,または(3)利益をもってする株式の消却について認められる。(1)または(2)につき,他の種類の株式に対し,優先的取扱いを受ける株式を優先株,劣後的取扱いを受ける株式を劣後株という(優先株・劣後株)。(3)の利益をもって消却されることが予定されている株式を償還株式という。…

【優先株・劣後株】より

…ところが一定の事項について内容の異なる種類の株式が認められる(商法222条)。ある会社の株式が,ある権利内容について2種以上存する場合,標準となる株式を普通株と称し,この普通株を標準として株式の権益の一つあるいは二つ以上について,優先的な内容すなわち,いわゆる優先権の認められるものを優先株と称し,他方,劣後的な内容のものを劣後株と称する。そしてその優先権または劣後権の対象たる権益の内容は,一般には,利益または利息の配当・残余財産の分配などの一つあるいは双方についてであることが多いので,とくにこれらの権益について優先権の与えられるものを優先株と称し,逆に劣後的地位の与えられるものを劣後株または後配株と称することが多い。…

※「優先株」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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