青ヶ島(読み)あおがしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

青ヶ島
あおがしま

東京都伊豆諸島八丈島の南約 70kmにある複式火山島(→複式火山)。活火山で,常時観測火山。一島で青ヶ島村を構成。典型的な成層火山で,海岸線は大部分が高さ 200m前後の断崖絶壁で港湾設備はない。17~18世紀にたび重なる噴火に見舞われ,天明5(1785)年の噴火では多数の死者を出し全島民が避難,一時期無人島となった。八丈島からの定期船は,南西岸の三宝港で,本船はしけで連絡,接岸する。高温多湿の亜熱帯気候で,全島にタブノキ,ハマアジサイ,オオバヤシなどの亜熱帯性植物が生育する。面積 5.97km2。人口 203(2000)。

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百科事典マイペディアの解説

青ヶ島【あおがしま】

東京から約360km南方にある伊豆諸島中の島。東京都八丈支庁青ヶ島村をなし,5.96km2,201人(2010)。15世紀には定住者がいたとされ,上杉氏,小田原北条氏の勢力下にあったという。江戸時代には噴火や地震により,八丈島への移住などもあった。全島断崖に囲まれた火山島(活火山)で耕地も少なく,サツマイモ・サトイモ栽培,漁業も自給程度。良港がなく八丈島との間は船便,ヘリコミューターで結ばれる。
→関連項目八丈実記ベヨネース列岩

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世界大百科事典 第2版の解説

あおがしま【青ヶ島】

東京都,伊豆諸島八丈島南方約70kmにある島。一島で八丈支庁青ヶ島村をなし,面積5.98km2,人口237(1995)。伊豆諸島の中で居住のみられる最南端の島である。全島が玄武岩および安山岩よりなる複式成層火山で,最高点外輪山大凸部(おおとんぶ)で423m。外輪山内の火口原には比高約120mの中央火口丘丸山があって模型的な火山形態を示している。島の周囲は高さ100m余に及ぶ海食崖によって囲まれ,港湾の建設はさまたげられ,漁業はふるわない。

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大辞林 第三版の解説

あおがしま【青ヶ島】

伊豆諸島最南端の火山島。面積5.2平方キロメートル。東京都に属す。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔東京都〕青ヶ島(あおがしま)


伊豆(いず)諸島南部、八丈(はちじょう)島の南方約70kmにある島。面積6.0km2。1島で東京都青ヶ島村をなす。全島が複式成層火山からなり、最高点は外輪山西部の大凸部(おおとんぶ)で標高423m。島の周囲は高さ250mにも達する海食崖(かいしょくがい)が発達。1785年(天明(てんめい)5)の大噴火で140名の死者を出し、全住民が八丈島へ避難し、約50年間は無人島だった。サツマイモ・サトイモ栽培が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

青ヶ島
あおがしま

東京都、伊豆諸島の最南端にある島。八丈支庁青ヶ島村に属す。八丈島の南約67キロメートルの海上に位置し、長軸3.5キロメートル、短軸2キロメートル、楕円(だえん)形をなす。二重式の活火山島である。面積5.97平方キロメートル。外輪山は玄武岩、中央火口丘は安山岩からなる。カルデラは直径1.5キロメートルで、外輪山の北西縁が島の最高点(423メートル)。噴火は爆発型で、1783~1785年(天明3~5)の大噴火では溶岩も流出。家屋はほとんど焼失し、死者約140人、生き残りの約200人は八丈島へ避難し、半世紀後にようやく帰島。数か所に噴気、地熱地域がある。島の周囲は高さ50~200メートルの海食崖(がい)で囲まれている。高温多雨の亜熱帯性気候の島である。人口157(2009)。[菊池万雄・諏訪 彰]

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