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公開主義 コウカイシュギ

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デジタル大辞泉の解説

こうかい‐しゅぎ【公開主義】

物事を秘密にしないで公開して行う主義。
公開審理主義」の略。

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監修:松村明
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大辞林 第三版の解説

こうかいしゅぎ【公開主義】

何事も秘密にしないで、一般に開放する主義。
訴訟の審理・裁判を公衆が傍聴しうる状態で行う原則。裁判の公正と国民の司法権に対する信頼を確保するための制度で、現行憲法はこれを採用する。公開審理主義。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

公開主義
こうかいしゅぎ

訴訟の審理および裁判をだれでも傍聴することができる場所(法廷)で行う原則。秘密審理主義(密行主義)に対する用語であり、一般公開主義とも称される。国家権力の一つである司法権の行使を国民の監視下で行うことにより、裁判の公正さを確保し、司法に対する国民の信頼を高めることに、その意義と目的がある。日本では、憲法において、民事・刑事を問わず、「裁判の対審及び判決は、公開法廷でこれを行ふ」と規定されている(憲法82条1項)。裁判官の全員一致で、公開審理が公序良俗を害するおそれがあると決定した場合に限り、例外的に非公開審理ができるにすぎない(同法82条2項)。ただし、この場合でも、判決の言渡しは公開で行わなければならず、政治犯罪、出版に関する犯罪、または国民の基本的人権が問題となっている事件については、すべて公開しなければならない。
 「対審」とは、民事訴訟では「口頭弁論」をさし、「裁判」とは、非訟事件と対置される訴訟事件における「裁判(判決)」を意味すると解されている(非訟事件については公開主義の原則は妥当しない)。公開主義違反の審理は、実際に法廷に傍聴人がいたか否か、判決の内容に影響があったか否かを問わず、上告によってつねに取り消されることになる(民事訴訟法312条2項5号)。
 口頭弁論の公開の趣旨を徹底するために、訴訟記録(訴状、準備書面、口頭弁論調書、判決原本など一つの訴訟事件に関して作成された書面で、裁判所が保存しなければならない一切のものを綴(と)じ込んだ帳簿)の公開原則が規定されている(同法91条。同法92条では秘密保護のための訴訟記録の閲覧等の制限が規定されている)。
 なお、最近の法改正では、プライバシーや営業秘密の保護の観点から、一定の範囲で、非公開審理手続が規定されている(人事訴訟法22条、特許法105条の7、不正競争防止法13条など)。[伊東俊明]

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