六味丸(読み)ロクミガン

デジタル大辞泉 「六味丸」の意味・読み・例文・類語

ろくみ‐がん〔‐グワン〕【六味丸】

漢方で、地黄山茱萸さんしゅゆ山薬などを調合した丸薬。強壮などに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「六味丸」の意味・読み・例文・類語

ろくみ‐がん‥グヮン【六味丸】

  1. 〘 名詞 〙 強壮剤熟地黄、山薬、山茱萸、白茯苓沢瀉牡丹皮六味を練った丸薬。六味地黄丸。六味。
    1. [初出の実例]「五月雨のぬれといふ事したいほど かの六味丸きくほととぎす」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第八)

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病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「六味丸」の解説

六味丸

(大杉製薬、クラシエ製薬、クラシエ薬品、康和薬通、ツムラ、東洋薬行)


 排尿困難頻尿腎炎じんえんネフローゼ膀胱炎ぼうこうえん喘息ぜんそく腰痛高血圧症などの治療薬で、腰から足にかけての脱力感、足のしびれ、頻繁に尿意を催す、なかなか尿が出ない、全身倦怠感けんたいかん耳鳴り難聴、口の渇きといった症状のある、体質が虚弱な人に用います。


①著しく胃腸の弱い人、妊婦、現在妊娠する可能性のある人は、あらかじめ医師に報告してください。


②副作用として食欲不振、胃部の不快感、下痢といった症状をおこすことがあります。


③指示された期間用いても症状が改善しないときは、医師に報告してください。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「六味丸」の解説

ろくみがん【六味丸】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)地黄(じおう)山茱萸(さんしゅゆ)山薬(さんやく)茯苓(ぶくりょう)沢瀉(たくしゃ)牡丹皮(ぼたんぴ)などを含む。一般に「六味地黄丸」ともよばれる。宋(そう)代の医学書小児薬証直訣(しょうにやくしょうちょっけつ)』などに処方が示されている。排尿困難頻尿(ひんにょう)むくみ、かゆみなどに用い、尿の回数が多い、尿量が少ない、のぼせ、疲れやすいといった症状をともなうとき、とくに有効とされる。比較的体力の低下している人がおもな対象。

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