古兵(読み)フルツワモノ

デジタル大辞泉 「古兵」の意味・読み・例文・類語

ふる‐つわもの〔‐つはもの〕【古兵/古強者】

実戦経験多く積んだ老練な武士。「歴戦の―」
年功・経験を積んでいて、周辺事情に通じている人。
[類語](1軍人兵士兵隊兵卒つわもの戦士闘士戦闘員従卒士卒将卒精兵弱兵雑兵ぞうひょう新兵初年兵老兵敵兵・敗残兵・伏兵番兵歩哨斥候歩兵騎兵砲兵工兵水兵海兵セーラー憲兵/(2古株古顔古手古参ベテラン

こ‐へい【古兵】

《「古参兵」の略》古くからいる現役の兵。古年兵。⇔新兵

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「古兵」の意味・読み・例文・類語

ふる‐つわもの ‥つはもの【古兵】

〘名〙 (「ふるづわもの」とも)
① 多くの戦いの経験を積んだ老巧な武士。いくさに慣れた武者。こひょう。
※高野本平家(13C前)一一「後藤兵衛実基はふるつは物にてありければ」
② 年功を積み、その道に通じている人。経験の多い、したたか者。ベテラン。
※小津桂窓宛馬琴書簡‐天保四年(1833)五月一日「何と申てもふるつはものに候へば、一場もて候程の花やかなる評もあるべし」

こ‐へい【古兵】

青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「兵士でも三年あたりの古兵になると」

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