内股膏薬(読み)ウチマタゴウヤク

デジタル大辞泉 「内股膏薬」の意味・読み・例文・類語

うちまた‐ごうやく〔‐ガウヤク〕【内股×膏薬】

《内股にはった膏薬が右側についたり左側についたりするところから》しっかりした意見や主張がなく、都合しだいで立場を変えること。また、そのような人。あてにできない人物をいう。
[類語]八方美人・風見鶏・茶坊主・日和見主義者・御都合主義者・オポチュニスト

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精選版 日本国語大辞典 「内股膏薬」の意味・読み・例文・類語

うちまた‐ごうやく‥ガウヤク【内股膏薬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うちまたこうやく」とも ) 内股に張った膏薬が右側の足にも左側にも張り付くように、一定の意見・主張もなく、都合しだいで、あちらこちらと付き従うこと。また、そういう人。うちまたのこうやく。うつまたごうやく。ふたまたごうやく。またぐらごうやく。うちまた。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「平家の祿を食む鬼一が、源氏に大事を伝へんは俗に言ふ内股膏薬(ウチマタガウヤク)」(出典:浄瑠璃・鬼一法眼三略巻(1731)三)

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ことわざを知る辞典 「内股膏薬」の解説

内股膏薬

内股にはった膏薬がももの右側にも左側にもはり付いてしまうように、ご都合しだいで見境もなく、あちらにもこちらにもつく態度や人のたとえ。

[使用例] まず千次を取っ捉まえて調べると、果たしてそうでした。いわゆる内股膏薬で、敵にも付けば味方にも付く。義理人情は構わない、銭になれば何でもする。こういう安っぽいやつに逢っちゃあ堪りません[岡本綺堂*半七捕物帳|1923]

[解説] 「膏薬」は動物の脂などをまぜた練り薬で、紙や布に塗って患部にはって使います。太股の内側にはると右にも左にもくっつきやすいところから、どちらにでもついて節操がない人を批判するときに用います。

[類句] 二ふた股また膏ごう薬やく

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四字熟語を知る辞典 「内股膏薬」の解説

内股膏薬

内股に張った膏薬が右側の足にも左側にも張り付くように、一定の意見・主張もなく、都合しだいで、あちらこちらと付き従うこと。また、そういう人。

[使用例] 戦国時代の軍記類を読むと、いわゆる郷士なるものはたびたび二三勢力ある大名の間に向背して、いかにも内股膏薬の定節がなかったように見えるが[柳田国男*家の話|1918]

[類語] 二股膏薬

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