家庭医学館 「凍瘡」の解説
とうそうしもやけ【凍瘡(しもやけ) Chilblain】
寒冷にさらされることにより発生します。循環障害(じゅんかんしょうがい)のおこりやすい末梢部(まっしょうぶ)(指の先、耳たぶ、鼻の頭)が腫(は)れ、うっ血(けつ)(血流が滞る現象)、水疱(すいほう)(水ぶくれ)、びらん(ただれ)、潰瘍(かいよう)を生じます。かゆみもあり、暖まると増します。
[原因]
遺伝(いでん)のほか、多汗(たかん)、副交感神経緊張症(ふくこうかんしんけいきんちょうしょう)などの体質に寒冷、湿気などの要因が加わり、局所が循環障害をおこすためです。
[治療]
ビタミンE、循環ホルモンの外用や内服が行なわれます。
予防のためには、保温、湿気防止、冷えた局所のマッサージがあります。