別に(読み)ベツニ

デジタル大辞泉 「別に」の意味・読み・例文・類語

べつ‐に【別に】

[副](多く下に打消しの語を伴う)取り立てて言うほどではないさま。これと言って特別に。別段。「別にたいした用事ではない」
[類語]特別特にこと殊の外取り分け別して格別格段に別段・取り立てて・なかんずくことさらひときわ中でも分けても折り入ってわざわざせっかく特段特殊特異これと言うスペシャル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「別に」の意味・読み・例文・類語

べつ‐に【別に】

  1. 〘 副詞 〙
  2. ほか方法で。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. ( 下に否定の意の表現を伴って ) とりたてて。これといって特別に。
    1. [初出の実例]「別(ベツ)におぼへもなし」(出典咄本・軽口御前男(1703)二)
  4. 問いかけへの返事などで、特に言うほどのことはない、という意を表わす。
    1. [初出の実例]「御研究になっているのですか。〈略〉彼は曖昧に、いや別に、と答えたが」(出典:驟雨(1954)〈吉行淳之介〉)

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