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折角 セッカク

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デジタル大辞泉の解説

せっ‐かく【折角】

[副]
いろいろの困難を排して事をするさま。無理をして。苦労して。わざわざ。「折角来てくれたんだから、ゆっくりしていきなさい」「折角のみやげを汽車の中に置き忘れた」
(「折角の」の形で、体言に続けて)滅多に得られない、恵まれた状況を大切に思う気持ちを表す。「折角の休日だから、どこにも出かけたくない」「折角の好機を逃がしてしまった」
全力を傾けて事をするさま。つとめて。せいぜい。手紙文などで用いる。「先生のお言葉を忘れずに、折角勉学に励む覚悟です」
[名]
《朱雲が五鹿に住む充宗と易を論じて勝ち、時の人が朱雲よく鹿の角を折ると評したという「漢書」朱雲伝の故事から》骨を折ること。力を尽くすこと。
「大小の合戦数を知らず。中にも―の合戦二十余か度なり」〈古活字本保元・上〉
困難や難儀。
「難儀―に遭ふ」〈日葡
[用法]せっかく・わざわざ――「せっかく(わざわざ)おいでいただいたのに、留守をして申し訳ありません」のように相通じて用いられる。◇「せっかく」には「せっかくの好意を無駄にする」「せっかくだが断る」のような名詞的用法もある。また、ある行為が行われたのに期待した結果の得られないことを惜しむ気持ちを表して、「せっかく努力したのに不合格だった」「せっかく用意したのだから、食べていけばよいのに」などと使う。ほかに「せっかくご努力願いたい」のような、やや古い言い方がある。◇「わざわざ」は「わざわざ迎えに行く」「わざわざ持って来る」など、ついでではなく、そのことだけのために動作を行う意を表す。

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

せっかく【折角】

[0] ( 副 )
努力・尽力・期待が空しくなって残念に思う意を表す。 「 -知らせてやったのに」 「 -楽しみにしていたのに雨で流れてしまった」 「 -の手料理がさめてしまった」
相手の努力・尽力・期待にこたえられなくて、申し訳ない気持ちを表す。 「 -おいでいただきましたのに…」 「 -のお誘いですが」
稀にしかないこと、幸運などが無駄になって、または、生かせなくて惜しい、残念だ、という気持ちを表す。 「子供が-泣きやんだのに…」 「 -の美貌も台無しだ」 「 -きれいに咲いたのに見る人がいない」
十分に気をつけて。せいぜい。つとめて。 「恩給のことなぞは絶念あきらめて、-御静養なさるが可いいでせう/破戒 藤村
[4][0] ( 名 )
ひとかたならぬ苦労をすること。骨折り。 「大小の合戦数をしらず、中にも-の合戦、二十余ヶ度なり/保元 上・古活字本
困難。窮迫。 「難儀-ニ遭ウ/日葡」
力を尽くすべき大事なこと。 「三日の中に、殊に-の日と覚しからん時/風姿花伝」 〔昔中国で、朱雲が五鹿の人充宗と易を論じて言い負かしたのを、世人が評して、朱雲の強力、よく鹿の角を折ったと洒落たという「漢書朱雲伝」の故事から〕

出典|三省堂
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