殊の外(読み)コトノホカ

デジタル大辞泉 「殊の外」の意味・読み・例文・類語

こと‐の‐ほか【殊の外】

[副]
予想と、かなり違っているさま。思いのほか。案外。意外。「殊の外よい記録が出た」
程度が際立っているさま。格別。とりわけ。「今年は殊の外寒い」
[形動ナリ]に同じ。
「―なる御もてなしなりけるには」〈夕霧
[類語](1特別特にとりわけ別段なかんずく殊にことさらひときわ中でも分けても折り入ってわざわざせっかく格別格段特段特殊特異別にこれと言うスペシャル故意わざと作意作為意識的意図的計画的作為的未必の故意積極的能動的自発的好んでわざとらしいこと新しいあえて/(2めためた大変大層異常極度桁外れ桁違い並み外れ格段著しい甚だしいすごいものすごい計り知れない恐ろしいひどいえらい途方もない途轍とてつもないこの上ない筆舌ひつぜつに尽くしがたい言語げんごに絶する言語ごんごに絶する並並ならぬ極めて至って甚だごく至極しごく滅法めっぽうすこぶるいともとても大いに実にまことに一方ひとかたならずさんざっぱらさんざんさんざこってりめちゃくちゃめちゃめっちゃ底抜け恐るべきこよなくひときわ特段度外れ法外べらぼうとんでもない類がない比類ない無上よっぽど度が過ぎる行き過ぎどえらい飛び切り段違い圧倒的かけ離れる

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精選版 日本国語大辞典 「殊の外」の意味・読み・例文・類語

こと‐の‐ほか【事外・殊外】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 思っていたことと違っているさま。多くは程度のはなはだしい場合にいう。思いの外。案外。意外。存外。
    1. [初出の実例]「うつくしげに、あてにけだかき事の、いとことのほかにもあらぬを」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)

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