精選版 日本国語大辞典 「態態」の意味・読み・例文・類語
わざ‐わざ【態態】
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① ついでにするのではなく、ただその事のためにだけ行なうさまを表わす語。
※日蓮遺文‐法華証明鈔(1282)「宝浄世界の多宝仏、わざわざと行幸ならせ給て」
② しなくてもいいのに故意にするさまを表わす語。わざと。
※玉塵抄(1563)二二「得々はわざわざとよむぞ。いんだ者が又わさわさはるばるこうもそれまでこちえはいやとは云まい」
※虎寛本狂言・水掛聟(室町末‐近世初)「こなたはなぜにわざわざ水を掛させられた」
わざわざ‐
し【態態】
〘形シク〙
① わざとらしく見える。ことさらに構えた様子である。
※蜻蛉(974頃)中「何か、さわざわざしう、かまへ給はずともありなん」
② 話し方が悪い。
※名語記(1275)四「ものいひあしく、くちわろき人をわさわさしといへるわさ如何。これは和讒をいへる也」
わざわざし‐げ
〘形動〙
わざわざし‐さ
〘名〙
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