

(ふく)。
に盈満の意があり、それを両分することをいう。〔説文〕四下に「
(わか)つなり」とあり、正副・副次の意となる。犠牲を
殺(たくさつ)することを
(ひょく)といい、
辜(ひょくこ)という。犠牲を披(ひら)いて城門などに掲げ、風蠱(ふうこ)を防ぐ法として行われた。〔礼記、曲礼上〕「天子の爲に
を
(さ)くときは、之れを副にす」とあり、横切りして四分して用いた。
万(そへくるま)。俗に云ふ、比度多万比(ひとたまひ) 〔名義抄〕副 タグヒ・タスク・ヨツキ・ソフ・ツク・ツバビラカニ・カナフ・ツギニ 〔字鏡集〕副 タグヒ・カフル・カナフ・ソヘタリ・ヨツサキ・ツク・カヨフ・ソフ・タスク・スヂ・ツマビラカ
kは劈phy
kと声近く、また剖・
ph
も同系の語で分割・中分の意がある。
bioは副馬、また副次の意において通じる。
▶・副君▶・副啓▶・副
▶・副后▶・副虹▶・副佐▶・副倅▶・副弐▶・副二▶・副次▶・副車▶・副主▶・副書▶・副妾▶・副将▶・副乗▶・副浄▶・副職▶・副綏▶・副旦▶・副馬▶・副服▶・副封▶・副墨▶・副本▶・副輅▶
副・介副・軍副・国副・次副・写副・状副・正副・
副

(ふく)+刀。〔説文〕四下に副を正字とし、「
(わか)つなり」と訓し、「
禮に曰く、
辜(ひよくこ)して祭る」の文を引く。〔周礼、春官、大宗伯〕に「
辜を以て四方百物を祭る」とあり、〔注〕に「牲の胸を
(ひら)くなり。
きて之れを
(たく)す」とみえる。大儺(たいだ)(おにやらい)のときには、風蠱(ふうこ)を防ぐために、犬牲を
してこれを城門に掲げた。これを
辜という。
は器が盈満する形。これを両分することを
という。副はその省文ともみられる字形であるが、
は
辜の字に、副は副次の意に用い、慣用に異なるところがある。
にするためである。
タグヒ・カフル・カナフ・ソヘタリ・ヨツサキ・カヨフ・ツク・ソフ・タスク・スヂ・ツマビラカ
・副phiu
k、劈phyek、剖ph
は声義近く、みな分かち裂く意がある。
(ほう)は果実が充実し、ついに剖判する意で、不・丕(ひ)・否・
は果の結実し、成熟する過程を示す。
は古い字形がなく、
系との関係は明らかでない。
には盈満の意があるようである。
・副はまた
bioと声が近く、副次の意がある。
▶・
辜▶・
事▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...