二つの書類相互間の関連性を示すために,両方の文書にまたがって1個の印章を押捺(おうなつ)すること,もしくはそのように押捺された印の跡(民法施行法6条1項)をいう。特別の印章を意味するのではなく,その押捺方法である。たとえば,卒業証書のような証明書などの端の部分に半分だけの印が押されているが,これはその証明書と証明書の発行台帳との関連性を示すためのものであり,また日常的に使われている金銭の領収書とその発行控との間に押す印も割印である。なお,1通の書類が数枚の用紙より成っているときに,それらの用紙が互いに関連性があることを示す目的で,そのつづり目またはつなぎ目に押す印を契印という(6条2項)。これはたとえば,数枚の用紙からなる契約書,警察官・検察官の作成する被疑者および被告人の供述調書,公正証書などに見られる。
執筆者:栗田 哲男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…継目印押印の特色は方印を左方へ傾斜させておす特殊押印法にある。継目印は割印の応用とみることもできる。割印は一つの完全な印を左右に折半して甲乙2者が保管し,これを便宜必要に応じて左右を併合することによってその一致を勘し合わせるので勘合印と称する。…
※「割印」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新