天皇がとくにその例祭などに定例的に勅使を差遣、奉幣される神社のこと。1868年(明治1)明治天皇は東京奠都(てんと)後、武蔵(むさし)国一宮(いちのみや)氷川(ひかわ)神社(さいたま市大宮区高鼻町)に行幸・親祭し、以後毎年勅使を差遣、奉幣の例をつくり、勅祭社の称が生じた。それより同年神祇(じんぎ)官勅祭社、神祇官直支配社、神祇官准(じゅん)勅祭社等の制も定められたが、71年官国幣社以下の社格制定とともに廃され、83年賀茂別雷(かもわけいかずち)・賀茂御祖(みおや)神社、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)などが改めて勅祭社とされた。その後増加して、現在、賀茂別雷神社、賀茂御祖神社、石清水八幡宮、春日(かすが)大社、氷川神社、熱田(あつた)神宮、出雲(いずも)大社、橿原(かしはら)神宮、平安神宮、明治神宮、近江(おうみ)神宮、靖国(やすくに)神社の毎年例祭日に、香取(かとり)神宮、鹿島(かしま)神宮の12年ごとの例祭日に、宇佐(うさ)神宮、香椎宮(かしいぐう)の10年ごとの伺定(しじょう)の日に勅使が参向、奉幣され、また香取神宮、鹿島神宮、宇佐神宮、香椎宮の毎年例祭日に奉幣されている。
[鎌田純一]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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