包摂(読み)ホウセツ

デジタル大辞泉 「包摂」の意味・読み・例文・類語

ほう‐せつ〔ハウ‐〕【包摂】

[名](スル)
一定範囲の中につつみ込むこと。
知識はその中に―されている」〈倉田愛と認識との出発
論理学で、ある概念が、より一般的な概念につつみこまれること。特殊が普遍に従属する関係。例えば、動物という概念は生物という概念に包摂される。
[類語]含む含有包含内含内包包括包蔵収納含める収める仕舞う仕舞い込む蔵する

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精選版 日本国語大辞典 「包摂」の意味・読み・例文・類語

ほう‐せつハウ‥【包摂】

  1. 〘 名詞 〙 一つ事柄をより大きな範囲の中に包みいれること。論理学では、ある概念(種概念)が、より一般的な概念(類概念)の中に包括されること。また、その関係。たとえば、哺乳類脊椎動物に従属する類。ほうしょう。
    1. [初出の実例]「日本人は、大都薬物は唯々其病を緩和包摂するのみにして」(出典:日本風俗備考(1833)七)

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