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内包 ないほうInhalt; intention

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

内包
ないほう
Inhalt; intention

論理学用語。外延に対する。概念はすべて外界の対象の共通な一般的徴表を反映しているが,その対象の共通性のうちに含まれる諸徴表の総体を概念の内包という。それに対し,その共通性をもつ対象の範囲は外延と呼ばれる。ある概念の内包がふえると外延は減少する。

内包
ないほう
internal capsule

内嚢ともいう。脳のレンズ核内方から包む白質部をいう。外側はレンズ核で,内側の前部尾状核,後部は視床核になっている。大脳皮質から脳に向う投射線維は,集中的にここを通る。脳出血脳軟化などの脳血管障害はこの部分に好発する。

内包
ないほう

内点」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

ない‐ほう〔‐ハウ〕【内包】

[名](スル)
内部にもっていること。「多大のリスクを内包する計画」
論理学で、概念が適用される事物に共通な性質の集合。例えば、学者という概念の内包は「学問の研究者」など。⇔外延

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百科事典マイペディアの解説

内包【ないほう】

論理学用語。英語intension,connotationなどの訳。外延に対し,与えられた概念の満たすすべての性質をいう。たとえば〈人間〉の内包は〈思考する動物〉〈死すべきもの〉など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ないほう【内包 internal capsule】

大脳新皮質と皮質下構造物とを結ぶ投射性伝導路の大脳半球における通路を指す。内囊ともいう。大脳半球は表層に大脳皮質,その深部に大脳髄質大脳基底核をもつ。大脳基底核は尾状核,レンズ核(被殻と淡蒼球),扁桃体,前障に区別され,このうちレンズ核は完全に大脳髄質に包まれる。レンズ核を外側から包む髄質を外包,内側から包むのを内包と呼ぶ。皮質視床路,視床皮質路,皮質橋核路,錐体路などの投射性伝導路はすべてこの内包を通る。

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大辞林 第三版の解説

ないほう【内包】

( 名 ) スル
内部にもつこと。 「危険性を-する」
〘論〙 ある概念において、その適用される事物(外延)が共通に有する性質。概念に含まれる意味・内容。例えば、「人間」の内包は人間を特徴づけるさまざまな性質。さらに「日本人」の内包は、これに「日本国籍をもつ」などが加わる。「日本人」は「人間」に対して内包を増すが、外延は減ずる。 ↔ 外延 〔西周にしあまね「致知啓蒙」(1874年)に英語 comprehension の訳語として載る。その後、論理学で intension や connotation の訳語として定着〕 → 概念

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

内包
ないほう
intensionconnotation英語
Inhaltドイツ語
comprhensionフランス語

伝統的論理学で、一つの概念が当てはまる事物の全体(外延)に共通な性質をいうときのことば。たとえば、「人間」という概念の内包は「2本足の動物のなかで理性的なものである」などといわれる。ここで「2本足の動物」の外延は「人間」の外延を含んでより広い。こうしたとき、「2本足の動物」は「人間」より上位にある類概念であるといわれる。また、「理性的である」は、同じく2本足の動物である鳥などから人間を区別するもので「種差」とよばれる。すなわち、内包は、すぐ上位にある類概念と種差とを与えることによって示されるとされた。現代論理学では、外延は集合に一般化されている。そうして、一つの集合が一定の条件を満たすものの全体として定着されているときの、その条件が内包にあたるものだと考えてよい。たとえば半開区間[2,3)の内包は、2≦x<3という式で示される。[吉田夏彦]

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図書館情報学用語辞典の解説

内包

概念を言語で表したものが名辞であるが,名辞によって示される一つの概念の内容,つまりその事物の持っている,または持つべき本質的な特徴とそれらの連関(性質)をいう.概念の意味している本質的な性質が内包であるのに対し,その概念の適応することのできる範囲を外延という.

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世界大百科事典内の内包の言及

【概念】より

…関係については〈……は……より大きい〉〈……は……と……との間にある〉のように2項,3項等,一般に多項関係に加えて,〈人間〉〈犬〉〈桜〉のように単項関係としての〈属性〉あるいは複数の事物の〈共通性質〉が考えられる。属性を特殊例として含む〈関係〉は伝統的に概念の二つの側面として区別されてきたものの一つ,いわゆる〈内包〉に相当し,もう一つの側面である〈外延〉は集合に当たるといえる。アリストテレスに由来する,現代以前の伝統的形式論理学では概念に対してさまざまな分類が行われてきた。…

【大脳基底核】より

…すなわち,線条体が大脳半球由来であるのに対し,淡蒼球は視床下核とともに間脳由来である。そして,哺乳類になって出現する内包によって淡蒼球は視床下核から分断されて大脳半球内に押し込まれて被殻に接着したと説明される。同様に線条体も内包によって二次的に尾状核と被殻とに分離されたという。…

【片麻痺】より

…原因としては,出血や梗塞(こうそく)などの血管障害をはじめ腫瘍その他がある。 随意運動の中枢は大脳半球の中心前回にあり,そこの神経細胞から発した運動をつかさどる繊維は,大脳半球内包を経て脳幹に入り,一部は反対側脳幹の顔面神経その他の運動神経核へ分布する。またそれ以外のものは,脳幹下部で交差して反対側脊髄を下行し,脊髄前角細胞へ至る(上位運動ニューロン,錐体路)。…

※「内包」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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