含める(読み)フクメル

デジタル大辞泉 「含める」の意味・読み・例文・類語

ふく・める【含める】

[動マ下一][文]ふく・む[マ下二]
ある範囲の中に入れて、いっしょに扱う。含まれるようにする。「部長を―・めて三〇人の編集部」「サービス料を―・めた料金
言い聞かせて納得させる。「因果を―・める」「かんで―・めるように説明する」
ある意味合いを中にもたせる。こめる。「風刺的意味を―・める」
物を口の中に入れる。「幼子乳房を―・める」
味をしみこませる。「煮汁につけたままにして味を―・める」
[類語]含む含有する包含する内含する内包する包括する包蔵する包摂する収納する・収める収まる入れる仕舞う仕舞い込むぞうする収蔵する格納する収録する収載する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「含める」の意味・読み・例文・類語

ふく・める【含】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふく・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 内に物を包み持たせる。また、ある範囲の中に物をいっしょにして扱う。包含する。こめる。「手数料を含めて」
    1. [初出の実例]「凡ての精神病を含(フク)めて云ふやうで、医者から笑はれるかも知れないが」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉一二)
  3. 口の中に物を入れる。含ませる。
    1. [初出の実例]「父母よろこびてとりかへして、乳をふくめてやしなふ」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
  4. 言いきかせて、心の中にはいるようにする。理解させる。
    1. [初出の実例]「山城判官秀助宣命を含(フクメ)させて、又車に押乗奉りて」(出典:源平盛衰記(14C前)七)
  5. よく煮て味がしみこむようにする。
    1. [初出の実例]「干鯛、干鱈をふくめ」(出典:庖丁聞書(室町末か))
  6. ふくむ(含)[ 二 ]

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