デジタル大辞泉 「北畠八穂」の意味・読み・例文・類語 きたばたけ‐やほ【北畠八穂】 [1903~1982]小説家・児童文学者。青森の生まれ。本名、美代。作家深田久弥と結婚したが、のち離婚。方言を駆使した郷土色豊かな作品を描く。「鬼を飼うゴロ」で野間児童文芸賞受賞。他に「十二歳の半年」、小説「もう一つの光を」など。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
20世紀日本人名事典 「北畠八穂」の解説 北畠 八穂キタバタケ ヤホ 昭和期の詩人,小説家,児童文学作家 生年明治36(1903)年10月5日 没年昭和57(1982)年3月18日 出生地青森県青森市莨町 本名北畠 美代 学歴〔年〕実践女学校高等女学部国文専攻科〔大正12年〕中退 主な受賞名〔年〕野間児童文芸賞(第10回)〔昭和47年〕「鬼を飼うゴロ」,サンケイ児童出版文化賞(第19回)〔昭和47年〕「鬼を飼うゴロ」 経歴高等女学校時代から文学に関心を抱き、実践女子大学に進んだが、カリエスのため退学する。20歳頃から詩作を始め、堀辰雄らとの交友の中で「歴程」「四季」などに作品を発表。病床生活中に川端康成らを知り、深田久弥と結婚するが、敗戦直後に離婚。昭和20年「自在人」を発表し、23年「もう一つの光を」を刊行。21年「十二歳の半年」で童話を発表し、47年「鬼を飼うゴロ」で野間児童文芸賞およびサンケイ児童出版文化賞を受賞。童話集として「ジロウ・ブーチン日記」「りんご一つ」「耳のそこのさかな」などがあり、その多くは郷里の津軽地方に題材を求めた。「北畠八穂児童文学全集」(講談社)がある。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「北畠八穂」の意味・わかりやすい解説 北畠八穂きたばたけやほ(1903―1982) 小説家、児童文学者。青森市生まれ。実践専門学校国文科中退。17歳で『主婦之友』募集文に当選。作家深田久弥(きゅうや)と結婚したが、1945年(昭和20)離婚。49年10月『銀河』創刊号に、戦災で家族を失い自分も半身不随になった少年が、明るく生きていく姿を描いた『十二歳の半年』を発表。72年『鬼を飼ってる少年』で野間児童文芸賞受賞。方言を使った独特のリズミカルな文体と、逆境のなかでもけっして希望を失わない人生観が作品の魅力となっている。[西田良子]『『北畠八穂児童文学全集』全6巻(1974~76・講談社)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北畠八穂」の解説 北畠八穂 きたばたけ-やほ 1903-1982 昭和時代の小説家,児童文学作家。明治36年10月5日生まれ。深田久弥(きゅうや)と結婚,のち離婚。カリエスとたたかいながら,生地青森県の郷土色ゆたかな作品をうみだす。昭和47年「鬼を飼うゴロ」で野間児童文芸賞,産経児童出版文化賞大賞。小説集に「もう一つの光を」がある。昭和57年3月18日死去。78歳。実践女学校専門学部中退。本名は美代。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by
367日誕生日大事典 「北畠八穂」の解説 北畠 八穂 (きたばたけ やほ) 生年月日:1903年10月5日昭和時代の詩人;児童文学作家1982年没 出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報 Sponserd by