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公信の原則 こうしんのげんそく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

公信の原則
こうしんのげんそく

一定の法律関係や事実関係の存在を推測させるような表象,たとえば登記,登録,占有などを信頼した者は,たとえその表象が真実の関係に合致しない場合でも,なおその信頼を保護して,あたかも真実の関係があったかのように取扱わなければならないとする原則である。

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デジタル大辞泉の解説

こうしん‐の‐げんそく【公信の原則】

実際には存在しない権利が外形的には存在するようにみえる場合、その外形を信頼して取引した者を保護する原則。動産即時取得有価証券などについて適用されるが、不動産には原則として認められない。

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百科事典マイペディアの解説

公信の原則【こうしんのげんそく】

実際には権利関係が存在しないのにかかわらず,外見上権利関係が存在するように思われる事実がある場合に,この外形を信頼して取引をする者を保護し真実に権利関係が存在したと同様の法律効果を認めようとする原則。
→関連項目動産不動産登記

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世界大百科事典 第2版の解説

こうしんのげんそく【公信の原則 Grundsatz des öffentlichen Glaubens[ドイツ]】

登記や占有など権利の存在を推測させる外観を信頼して取引した者の信頼は,たとえその外観が実質的権利を伴わない場合でも保護されねばならないとする原則。Aから不動産所有権を譲り受けたBが自分名義に登記をしたり,Cから動産を買い受けたDがその引渡しを受けたりするなど,〈公示の原則〉に忠実にB,Dが公示方法を備えた場合に,第三者としてはすでに権利者としての公示を欠くに至ったAまたはCを相手方として取引をするという愚を避けることができる。

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大辞林 第三版の解説

こうしんのげんそく【公信の原則】

〘法〙 実際には権利が存在しないにもかかわらず、外形的には存在するように見える場合、外形を信頼して取引をした者を保護するため、権利が事実上存在するものとみなす原則。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

公信の原則
こうしんのげんそく

権利の外形を信頼した者を保護する原則をいう。動産の占有者には、所有権の外形としての占有があるので、第三者は、その占有者に所有権があるものと信じてこれを買い受けたときには、たとえその占有者が所有権を有していなくても、原則として所有権を取得することができる。これを善意(即時)取得といい(民法192条)、日常頻繁に取引される動産の取得者は保護される。ただし、盗品、遺失物についての例外がある(民法193条・194条)。商法上の手形その他の有価証券については、右よりももっと強く取得者の保護が認められている(手形法16条2項、小切手法21条、商法519条)。一方、不動産の権利の外形は登記であるが、登記名義人が所有権を有しないとき、登記を信頼してその名義人から不動産を買い受けた者は所有権を取得することができない。すなわち、不動産については公信の原則は認められていない。ただし、真実の所有者が他人名義の登記を放置し、明示または黙示にその状態を承認していたときは、この名義を信頼して不動産を買い受けた者に対して、所有者は所有権を主張することができない(民法94条2項の類推適用)。公信の原則は、債権の譲渡についても認められる。すなわち、債権譲渡を異議なく承認した債務者は、譲渡人に主張することのできた事由(一部弁済など)を譲受人に主張することができない(民法468条1項)。[川井 健]

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世界大百科事典内の公信の原則の言及

【登記】より

…しかし,登記を信頼して取引をしたところ,これが実質的権利を伴わないものであった場合に,これを基点として権利を取得することを目的とする法律行為をしてもその法律行為はすべて無効であるとすれば,取引の安全・円滑を著しく害することとなる。そこでもう一つの考え方として,登記を信頼して取引をした者は,たとえその登記が実質的権利を伴わないものであっても,当該権利につき真実の権利が伴っている場合と同様の法律効果を生じさせ,真正に権利を取得したものとしてその信頼を保護しようとする考えであり,公信の原則と呼ばれるものである。 公信の原則を採用して登記に公信力を与えるか否かは,政策問題ときわめて密接にからむものである。…

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