史書という意味で〈歴史〉をとらえるとき,同時代文献の存在しない時代を先史時代,存在する時代を歴史時代と呼び,その過渡的時代,つまり同時代文献が量的に少なく,内容的にもおぼろげな時代を原史時代の名で呼ぶことがある。日本の場合は,先土器・縄文・弥生時代が先史時代,古墳時代が原史時代として扱われることが多い。ただし《魏志倭人伝》の存在を重視し弥生時代を原史時代とみる向きもある。英語のprotohistoryの訳だが,英語ではむしろearly historyと呼ぶことが多く,ドイツ語のFrühgeschichteに対応する。原史は耳できくと原始と区別できぬこともあり,実際には使われる頻度が少なくなってきている。
執筆者:佐原 眞
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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