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同笵鏡 どうはんきょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

同笵鏡
どうはんきょう

同一の鋳型,または原型からつくられた鏡。古墳出土の鏡で,特に三角縁神獣鏡呼ばれるものにこの種のものが多い。九州から関東まで多くの古墳に副葬されている事実を,大和の中央政権による各地への分与の結果と考えて,大和政権の勢力圏と,その形成の様相をつかもうとする考え方がある。

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デジタル大辞泉の解説

どうはん‐きょう〔‐キヤウ〕【同×笵鏡】

同じ鋳型から鋳造された鏡。中国で鋳型を鎔笵とよぶことに基づく。

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百科事典マイペディアの解説

同笵鏡【どうはんきょう】

同一の鋳型を用いて鋳造した鏡をいう。中国からの輸入鏡が,日本各地の古墳に副葬されているが,同笵鏡の配布関係を組織的に研究して,古墳時代の畿内と各地の首長間の支配関係を解明しようとする試みがなされている。

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世界大百科事典 第2版の解説

どうはんきょう【同笵鏡】

同一の鋳型または原型を使用して鋳造した複数の鏡をいう。笵は鋳型のことである。中国鏡として同じ鋳型で作った同笵鏡の多いのは魏の三角縁神獣鏡であるが,後漢の四神鏡や神獣鏡などにも少数の先行例を見る。日本でも仿製(ぼうせい)の三角縁神獣鏡内行花文鏡にその実例がある(仿製鏡)。同一の鋳型を反復使用すると,鋳型に亀裂や剝離などの損傷ができるので,それによって鋳造の先後を推定することが可能である。損傷がはげしい部分は鋳型を補修し,補刻を加えることもあったので,同笵鏡でも細部の相違するものがある。

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大辞林 第三版の解説

どうはんきょう【同笵鏡】

同じ鋳型または原型から作られた鏡。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

同笵鏡
どうはんきょう

同じ鋳型(いがた)を用いて鋳造した鏡の一群。三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)においてとくに顕著にみられる。鋳型は真土(まつち)によったと推定され、製品にうかがえる鋳型の損傷、補修、改作などの表出から鋳造の先後関係を読み取ることができる。なお、三角縁神獣鏡は、真土型では複数の鋳造は無理だとして、原型からの踏み返しでつくった複数の鋳型による製作を唱えこれを「同型鏡」とよぶ意見もあるが妥当ではない。むしろ、5世紀末~6世紀にかけての画文帯神獣鏡の一群がその製作法をとることが指摘されている。しかし、これも原鏡を含んでいるので、「同型鏡」とよぶのは適切でない。三角縁神獣鏡の同笵鏡の分有関係から、それをもつ畿内(きない)と地方の古墳被葬者の間に緊密な政治的紐帯(ちゅうたい)が形成されていたとする説が注目されている。なお、同笵鏡の理化学的な分析の結果から個々に成分が異なるというデータが出て、新たな問題提起がなされつつある。[橋本博文]

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世界大百科事典内の同笵鏡の言及

【鏡】より

…とくに,三国六朝鏡では,三角縁神獣鏡が注目される。魏・晋と邪馬台国との数次におよぶ交渉によって入手されたと推定される三角縁神獣鏡には,同じ一つの鋳型を使って複数の製品を作った同笵鏡が多数存在するのが特色となっている。この同笵鏡の分布状況から,大和を中心とした権力と地方権力との交渉過程を復原する説があり,同笵鏡論とよばれている。…

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