名士会(読み)めいしかい(英語表記)Assemblée des notables

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

名士会
めいしかい
Assemblée des notables

14~18世紀フランスにおいて危急に際し招集された国王諮問機関全国三部会が選挙制によるのに対して,国王が任命する高位聖職者,市政官,高等法院判事,貴族などいわゆる「名士」たちによって構成された。 1367年に初めて開かれ,以来いくたびか招集されたが,1787年 C.カロンヌの財政改革案を否決した名士会と,88年 J.ネッケルのもとに 175年ぶりに全国三部会招集を決定した名士会とが,フランス革命の発端をつくりだしたという点で特に有名。

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百科事典マイペディアの解説

名士会【めいしかい】

フランス国王の諮問機関。聖職者・貴族・上層ブルジョアの中から国王により任命された名士で構成。アンシャン・レジームの間に幾度か召集されたが,王権が安定するにつれ開かれなくなる。その後1787年カロンヌが税制改革承認を求めるため召集したものと,1788年ネッケルが三部会の構成改革を求めて召集したものが有名。両度とも改革は拒否され,絶対王政の崩壊を早める結果となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

めいしかい【名士会 Assemblée des notables】

大革命前のフランスで,国政に関する重要な問題を審議する必要があるときに臨時に召集された国王の諮問機関。同じ役割を担うものとして三部会があったが,三部会はしばしば国王の意に反する決定を行ったので,特に16世紀頃から,国王はこれに替えて名士会を召集することが多くなった。名士会は三部会と同じく聖職者・貴族・平民の三身分の代表者により構成されたが,構成員が各身分ごとの選挙によってではなく国王の指名によって選ばれる点で三部会と異なり,それだけ国王に従順であったからである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

名士会
めいしかい
Assemble des Notablesフランス語

フランスで、全国三部会のかわりに招集された王政諮問会議。その構成、機能に明確な規定はないが、一般に王族、大貴族、司教、高官、特定都市代表、大学教授などのうち、「人望があり、王への奉仕精神に燃える者」が王によって任命された。1316年に始まり、16世紀にもっとも頻繁に招集されたが、1627年以降は1787年まで招集されなかった。1787年2月22日の名士会は、破局を迎えた財政の改革を目ざす財務総監カロンヌが企画したものであったが、高等法院代表の頑強な反対にあい、「貴族の革命」へと進んだ。翌88年11月、ふたたびネッケルにより開かれたが、それは全国三部会招集の準備のためであった。[千葉治男]

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