出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
青森市安方(やすかた)に鎮座。市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)、多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)のいわゆる宗像(むなかた)三神を祀(まつ)る。創祀(そうし)年代は不詳。社伝では、807年(大同2)坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が再建したと伝える。古くは弁天社とよばれ、中世、領主南部氏の崇敬を受け、津軽藩時代には藩の祈願所としてその保護を受けた。1873年(明治6)郷社に列し、同年県社に昇格。例祭は9月15日で、3年ごとに神輿渡御(みこしとぎょ)が行われる。青森市全体の氏神的神社で、市民の信仰を集めている。
[高橋美由紀]