善知鳥神社(読み)うとうじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「善知鳥神社」の意味・読み・例文・類語

うとう‐じんじゃ【善知鳥神社】

  1. 青森市安方にある神社。旧県社。祭神市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、多紀理姫命(たぎりひめのみこと)、多岐都姫命(たぎつひめのみこと)宗像三神大和時代創立で、大同二年(八〇七坂上田村麻呂再建と伝える。

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日本歴史地名大系 「善知鳥神社」の解説

善知鳥神社
うとうじんじや

[現在地名]青森市安方二丁目

安方やすかた二丁目の南側にある。祭神市杵島姫命・多紀理姫命・多紀都姫命。旧県社。祭日九月一五日。草創年月不詳。允恭天皇の時に当地に流罪となった烏頭中納言安方が宗像宮を祀ったとも、阿倍比羅夫の勧請とも、坂上田村麻呂の再建とも伝えるが、いずれも伝承にすぎない。

天正年間(一五七三―九二)まではこの地を支配した南部氏が崇敬していたと思われるが、寛永一八年(一六四一)青森町奉行森山内蔵助が藩主の命をうけて再建し、藩の祈願所となり、善知鳥宗像宮として明治に至るまで藩費で社殿が維持された。


善知鳥神社
うとうじんじや

[現在地名]相川町下戸町

相川町南端の小高い丘陵地にある。旧郷社。祭神は神直日神・大直日神など九神。相川町の総鎮守として広い信仰を集めている。もとは住吉大明神といわれ、元宮は相川町北端の下相川しもあいかわにあった。下相川に善知鳥元屋敷うとうもとやしき地名が残る。「佐渡相川志」に「善知鳥ハ郷ノ名ニシテ神号ニ非ズ。此社ノ神体ハ住吉大明神ナリ」として慶長五年(一六〇〇)建立と伝える。この場合、住吉大明神の社造営が慶長五年と解すべきで、善知鳥神社については「佐渡国寺社境内案内帳」に寛永二〇年(一六四三)より社を造営して祭礼を勤めたとあって、この頃現在地へ移転したとみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「善知鳥神社」の意味・わかりやすい解説

善知鳥神社
うとうじんじゃ

青森市安方(やすかた)に鎮座。市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)、多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)のいわゆる宗像(むなかた)三神を祀(まつ)る。創祀(そうし)年代は不詳。社伝では、807年(大同2)坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が再建したと伝える。古くは弁天社とよばれ、中世、領主南部氏の崇敬を受け、津軽藩時代には藩の祈願所としてその保護を受けた。1873年(明治6)郷社に列し、同年県社に昇格。例祭は9月15日で、3年ごとに神輿渡御(みこしとぎょ)が行われる。青森市全体の氏神的神社で、市民の信仰を集めている。

[高橋美由紀]

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デジタル大辞泉プラス 「善知鳥神社」の解説

善知鳥(うとう)神社

青森県青森市にある神社。創祀年代不詳。祭神は宗像三女神。古くは「弁天社」と呼ばれた。

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