体外へ出す意の「ひる(放)」と同語源。「ひる(放)」が四段活用化したのに対し、上一段活用のまま残ったもので、中古には「はなひる」「はなふ」の例がある。→「ひる(放)」の語誌
平安以降は上一段化して「ひる」となるが、上代では連用形に「鼻火」(万葉‐二八〇八)の形があり、「火」が特殊仮名づかいで「ひ」の乙類を表わす仮名であるところから、上二段活用であったと考えられる。
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...