国際交流基金(読み)コクサイコウリュウキキン

デジタル大辞泉 「国際交流基金」の意味・読み・例文・類語

こくさいこうりゅう‐ききん〔コクサイカウリウ‐〕【国際交流基金】

Japan Foundation外務省所管の独立行政法人の一。国際的な芸術・学術・文化・スポーツなどの人物交流、相互理解の推進を目的とする。昭和47年(1972)に外務省所管の特殊法人として設立。平成15年(2003)独立行政法人へ移行

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「国際交流基金」の解説

国際交流基金

外務省が所管する独立行政法人で、海外との文化交流を総合的に進める日本で唯一専門機関。1972年創設。外国での日本文化・芸術の紹介、日本語教育振興、外国の日本研究者支援や有識者間の対話を深めるプロジェクトなど、日本と外国との絆を強める事業を通じて、日本のソフトパワー外交の推進を後押しする。東京に本部、国外24カ国に25拠点を置く。(共同)

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

精選版 日本国語大辞典 「国際交流基金」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐こうりゅうききん‥カウリウキキン【国際交流基金】

  1. 人物の相互派遣、日本研究の援助などを事業として、諸外国との文化交流拡大をめざす特殊法人。昭和四七年(一九七二)設立。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際交流基金」の意味・わかりやすい解説

国際交流基金
こくさいこうりゅうききん

国際文化交流事業を推進することを目的に設立された独立行政法人。 1972年外務省所管の特殊法人として設立され,2003年 10月1日から独立行政法人に移行。日本に対する諸外国の理解を深め,国際相互理解を増進し,文化その他の分野において世界に貢献することにより,良好な国際環境の整備ならびに日本の調和ある対外関係の維持および発展に寄与することを目的とする。おもな事業内容としては,(1) 国際文化交流の目的をもって行なう人物の派遣および招聘,(2) 海外における日本研究に対する援助,斡旋,日本語の普及,(3) 国際文化交流を目的とする催しの実施,援助,斡旋,これへの参加,(4) 日本文化を海外に紹介するための資料その他国際文化交流に必要な資料の作成,収集,交換,頒布,(5) 国際文化交流を目的とする施設の整備に対する援助,国際文化交流のために用いられる物品の購入に関する援助,これらの物品の贈与,(6) 国際文化交流を行なうために必要な調査,研究などを行なっている。独立行政法人化に伴い 2004年5月に機構改革を行ない,事業部門を「文化芸術交流」「日本語」「日本研究・知的交流」の3グループに再編。 1990年にアセアン諸国を中心とするアジア文化を日本に紹介するために設立されたアセアン文化センターは,第2次世界大戦の終結 50周年を迎えた 1995年にアジアセンターと名称を変え,事業領域をアジア全域に拡大。美術展や映画祭,舞台公演などの文化紹介事業に加え,知的交流の促進と文化振興の支援活動を行なっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「国際交流基金」の意味・わかりやすい解説

国際交流基金 (こくさいこうりゅうききん)
The Japan Foundation

日本の対外文化交流活動の増進を目的として,1972年外務省所管の特殊法人として設立された国際文化交流機関。国際交流基金は,日本に対する諸外国の理解を深めるために,日本の文化事情を紹介するとともに,国内においては諸外国の異なった文化に対する関心を高め,理解を助けるために活動している。その業務は,(1)国際文化交流の目的のため適切な人物の海外への派遣および海外からの招聘(しようへい),(2)海外の日本研究機関への助成や専門家の派遣などによる援助,(3)日本語普及,(4)国際交流を目的とする公演,展示,講演,セミナーなどの実施・援助,(5)日本文化紹介のための出版物,映画,フィルム,テープ,レコードなどの作成・収集・交換および頒布,(6)国際文化交流に必要な調査・研究などである。機関誌に《国際交流》(季刊),《The Japan Foundation Newsletter》(隔月刊)などがある。2003年10月,独立行政法人となった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

大学事典 「国際交流基金」の解説

国際交流基金
こくさいこうりゅうききん

1972年に特殊法人として設立(2003年からは独立行政法人)された,文化・芸術から学術まで広範囲な国際交流を支援,企画・推進する日本の専門機関。国内の本部,支部,2センターのほか,ヨーロッパ,アジア,南北アメリカ,アフリカに計24の海外拠点を置き,国の交付金を中心に年間百数十億円の予算を執行し,国内外での活動を展開する。大学に関連する事業には,日本への留学志願者向け「日本語能力試験」の作成と実施に加え,海外の日本研究機関・活動への支援,世界規模の諸課題の解決を目指すアメリカ合衆国との知的交流がある。2013年度には世界の70余の大学・研究所等の財政面での支援,海外の二百数十名の日本研究者・博士課程生の招聘,多数の日本人研究者の派遣等を通して,世界各地での日本研究を下支えした。他方,アメリカとの研究交流は,アジアの専門家や大学院生の招聘,日系アメリカ人のリーダーシップセミナー等,研修的色彩を残している。
著者: 立川明

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

百科事典マイペディア 「国際交流基金」の意味・わかりやすい解説

国際交流基金【こくさいこうりゅうききん】

日本の対外文化交流の増進を目的として,1972年外務省所管の特殊法人として設立,2003年独立行政法人となった。英語名称The Japan Foundation。諸外国と日本との相互理解を深めるため,学者・文化人の招聘(しょうへい)や派遣,海外における日本研究・日本語教育の援助,美術・映画・音楽などの交流,調査・研究・資料作成などを行う。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「国際交流基金」の意味・わかりやすい解説

国際交流基金
こくさいこうりゅうききん
The Japan Foundation

日本と海外諸国との文化交流を推進することを目的に設立された独立行政法人。1972年(昭和47)6月に国際交流基金法が制定され同年10月に外務省所管の特殊法人として発足。2003年(平成15)10月独立行政法人化した。諸外国と日本との相互理解を深めるため、学者・文化人などの招聘(しょうへい)や派遣、海外における日本研究・日本語教育の促進、美術・舞台芸術・映画の交流、資料の作成頒布など多様な活動を行っている。

[国際交流基金総務課]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

知恵蔵 「国際交流基金」の解説

国際交流基金

1972年に設置された外務省所轄の特殊法人で、文化交流を通じて国際相互理解、国際友好親善の促進を目的とする。学術、芸術、出版・映像メディア、スポーツなどの分野での人的交流や日本語教育、日本研究の促進などが主な柱である。日米センター、アジアセンター、日欧事業なども持ち、これらの地域との交流事業に取り組んでいる。03年10月1日より、独立行政法人となった。

(高橋進 東京大学大学院法学政治学研究科教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android