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塩化カルシウム えんかカルシウムcalcium chloride

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塩化カルシウム
えんかカルシウム
calcium chloride

化学式 CaCl2アンモニアソーダ法副産物として2水和物が多量に得られる。このほかに1,2,4,6水和物がある。無水和物は白色の粒状または塊状固体。比重 2.15,水,アルコールに易溶 (水には発熱して溶ける) 。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

えんか‐カルシウム〔エンクワ‐〕【塩化カルシウム】

潮解性のある白色の結晶。工業的にはアンモニアソーダ法の副産物として得られ、天然には海水中に少量存在。各種の水和物もあり、乾燥剤・吸湿剤・寒剤医薬品などに使用。化学式CaCl2

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

塩化カルシウム【えんかカルシウム】

化学式はCaCl2。融点772℃,沸点2008℃。潮解性で吸湿性の強い無色の結晶。アルコール,アセトンにも溶ける。工業的にはアンモニアソーダ法の副産物として2水塩が得られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

えんかカルシウム【塩化カルシウム calcium chloride】

化学式CaCl2。海水中に約0.15%含まれ,工業的にはソルベー法(アンモニアソーダ法)で炭酸ナトリウムを製造するとき,主として2水和物CaCl2・2H2Oの形で多量に副産する。炭酸カルシウムまたは水酸化カルシウムを塩酸に溶かして濃縮すると,30℃以下では6水和物CaCl2・6H2O,30~40℃では4水和物CaCl2・4H2O,それ以上では2水和物が析出することがわかる。175℃で1水和物CaCl2・H2O,300℃付近で無水和物が得られる。

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大辞林 第三版の解説

えんかカルシウム【塩化カルシウム】

石灰石に塩酸を加え、濃縮・加熱して得る白色結晶。化学式 CaCl2 天然には海水中に含まれ(約0.15パーセント)、工業的にはアンモニア-ソーダ法(ソルベー法)の副産物として多量に得られる。常温で数種類の水和物が存在し、乾燥剤や寒剤に用いる。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

塩化カルシウム
えんかかるしうむ
calcium chloride

カルシウムと塩素の化合物。塩カルとよばれることもある。天然にはハイドロフィライトKCaCl3、タキハイドライトCaMg2Cl6・12H2Oなどの鉱物として産出する。また海水中に約0.15%含まれている。工業的には、アンモニアソーダ法の工程における蒸留塔廃液に水酸化カルシウムを加えることによって製造される。ほかに、石灰石(炭酸カルシウム)に副生塩酸を作用させる方法も行われる。水溶液からの析出温度が29℃以下であると六水和物が生ずるが、29~45℃では四水和物が、45℃以上では二水和物が得られる。175℃で一水和物に、約300℃で無水物となる。無水物は斜方晶系の結晶、六水和物(17℃での比重1.68、融点29.92℃)は三方晶系の結晶で、構造はまったく異なる。無水物、各水和物とも無色で潮解性があり、水、エタノール(エチルアルコール)によく溶ける。無水物はアセトン、酢酸などにも溶ける。無水物と二水和物は各種物質の乾燥剤に用いられるが、アンモニアやアルコールとは分子化合物をつくるので、これらに対しては不適当である。そのほかに高速道路凍結防止剤、製氷・冷菓製造用鹹水(かんすい)、豆腐凝固剤、土質改良剤、化学工業用原料、金属カルシウムの製造など多くの用途がある。[鳥居泰男]

医薬用

日本薬局方には塩化カルシウムと塩化カルシウム注射液が収載されている。医療用には2%または3%の水溶液、および電解質補正用に0.5モルの水溶液が使われる。また、リンゲル液の組成としても含まれている。骨格や歯牙(しが)の強化、発育促進などを目的としてカルシウムの補給に使われるが、注射液は栄養剤としてよりも治療薬として臨床的に使われることが多い。すなわち、カルシウムの作用が血液凝固促進因子として、また筋収縮にも関係することから、低カルシウム血症性テタニーをはじめ、けいれん性素因や出血性素因のほか、じんま疹(しん)、湿疹、薬疹、(そうよう)症などの皮膚疾患などに使われる。筋肉注射をすると局所壊死(えし)の危険があるため、静脈注射を行う。[幸保文治]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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