外方(読み)ガイホウ

デジタル大辞泉 「外方」の意味・読み・例文・類語

がい‐ほう〔グワイハウ〕【外方】

ある範囲のそと。そとがわ。外部。⇔内方
[類語]外部外界域外圏外枠外埒外外側そとがわ

そっ‐ぽう〔‐パウ〕【外方】

《「そはう(其方)」の音変化か》「そっぽ」に同じ。
いやな顔をして―を向いてしまう」〈風葉・下士官
《「そっぽほ」からともいう》ほおを乱暴にいう語。横っつら
「―をはり曲げるが主義で」〈二葉亭浮雲

そっ‐ぽ【方】

《「そっぽう」の音変化》よその方向。別の方。

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精選版 日本国語大辞典 「外方」の意味・読み・例文・類語

と‐かた【外方】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 外部。そとの方。
    1. [初出の実例]「山里は夜床さえつつあけぬらしとかたぞ鐘の声きこゆなり」(出典:経信集(1097頃))
  3. 他のところ。よそ。ほか。〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「コリャ半兵衛、おおとゆったらむつかしいぞ、外方(トカタ)にもほれてが有」(出典浄瑠璃心中宵庚申(1722)上)
  4. 外様。御内の人に対する語。
    1. [初出の実例]「人数勘合之時、御内方十七人也。外方八人也」(出典:鶴岡事書日記‐応永二年(1395)八月)

外方の補助注記

「和歌童蒙抄‐二」には、挙例「経信集」の歌について「いづかたぞと云ふべきをとかたぞとよめるいかに」とあって、この語を、どの方角、どちらの意に解している。


そと‐ざま【外方】

  1. 〘 名詞 〙 そとの方。ほかの方。ほかざま。
    1. [初出の実例]「其かたちうらの方にまき入、外ざまに吹かへりなど、荷葉の半ひらくるに似て、中々おかしき姿也」(出典:俳諧・和漢文操(1723)渋笠の銘并序)

がい‐ほうグヮイハウ【外方】

  1. 〘 名詞 〙 ある範囲の外のほう。自分の属している家、国などの外部。⇔内方。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔黄滔‐喜侯舎人蜀中新命詩〕

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普及版 字通 「外方」の読み・字形・画数・意味

【外方】がいほう

遠方

字通「外」の項目を見る

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