多田神社(読み)ただじんじゃ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

多田神社
ただじんじゃ

兵庫県川西(かわにし)市多田院に鎮座。祭神は源(多田)満仲(みつなか)はじめ頼光(らいこう)、頼信(よりのぶ)、頼義(よりよし)、義家(よしいえ)など源氏の諸公を祀(まつ)る。社伝によると、満仲が968年(安和1)に住吉(すみよし)大神の神託により当地にきたり、居城を築いて多田氏と称してこのへんの開拓に努め、970年(天禄1)多田院を創建したと伝える。清和(せいわ)源氏の始祖の宗廟(そうびょう)として歴代源氏の武将の崇敬を受けている。旧県社。例祭は4月10日、10月27日。4月第2日曜日には「源氏まつり」と称して、源家の風俗をした源氏懐古行列と神幸式が行われ、川西市の観光の一つとなっている。本殿、拝殿、随神門は国の重要文化財に指定されているほか、境内にある南大門、東西両門、六社神社、厳島(いつくしま)神社などは県指定の文化財になっている。満仲の墓所が境内にある。源家宝刀「鬼切丸」(銘安綱)、太刀(たち)(備前国宗作)のほか、源頼朝(よりとも)、足利(あしかが)歴代将軍、徳川家綱(いえつな)・綱吉(つなよし)などの記した書画、古文書などが宝物館に収蔵されている。神域一帯は国史跡に指定されている。[加藤隆久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の多田神社の言及

【多田院】より

…正しくは多田院鷹尾山法華三昧堂。現在多田神社。970年(天禄1)摂津守源満仲の創建で,その子息天台僧源賢を開山とする。…

※「多田神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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