夜光(読み)やこう(英語表記)airglow

翻訳|airglow

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

夜光
やこう
airglow

地上 100~500km付近にある電離層大気が,オーロラと同じ原理で太陽微粒子によって,低緯度地方でも夜間光を放つ現象。全天恒星の光の総和よりもはるかに光が強く,満月の 1000分の1程度。太陽活動が盛んなときは,さらに数倍の明るさになる。日本では古来星月夜」などと呼ばれた。

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百科事典マイペディアの解説

夜光【やこう】

晴天日の夜間の空が,月や星の光を取り除いてもなお有している微弱な全天的な明るさ。大気光,星野光,黄道光の3成分がある。夜光発光層の高さは100〜300kmで電離層の高さと大体一致する。太陽からの光を受けて大気中の分子が刺激され,余分のエネルギーを光として放出しているもの。

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大辞林 第三版の解説

やこう【夜光】

暗い所で光るようになっていること。
夜間の大気光。 → 夜天光
「夜光の璧たま」の略。

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精選版 日本国語大辞典の解説

や‐こう ‥クヮウ【夜光】

〘名〙
① 夜または暗い所で光を発すること。また、その光。
※本朝文粋(1060頃)一・春雪賦〈紀長谷雄〉「乍助書帷之夜光。縹帙自照。忽入粧楼而朝舞。粉匣尽盈」
② 蛍の異名。〔邇言便蒙抄(1682)〕 〔爾雅〕
③ 夜が明けきらない状態。
※実隆公記‐文明一一年(1479)後九月朔日「暁天退出。夜光猶有余之間暫就寝」
④ 中緯度および低緯度地方で、夜空が半定常的に発光する現象。一〇〇キロメートル以上の高空で酸素分子・窒素分子・水酸基などが光化学反応をおこし発光しているものとみられている。高緯度地方で突然に現われるオーロラに対し、変化が小さい。
⑤ 「やこう(夜光)の璧」の。〔抱朴子‐論仙〕

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世界大百科事典内の夜光の言及

【大気光】より

…この分類は観測条件の違いに由来しているが,日照条件によって主たる発光過程が交代するので,全体的なスペクトルの特徴にも違いがある。月のない夜空の漠然とした光は夜天光あるいは夜光と呼ばれていたが,これには大気光,星野光黄道光の3成分がある。大気光の観測が夜間のみに限られていた時代には,大気光のことを夜光と呼んでいたこともあった。…

※「夜光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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