〈大和・紀伊寺院神社大事典〉
「日本書紀」崇神天皇六年条に、天照大神と倭大国魂神を天皇の居所の内に祀ったとみえる。倭大国魂神は大倭神とも称し、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
奈良県天理市新泉(にいずみ)町に鎮座。祭神は倭大国魂神(やまとのおおくにたまのかみ)、八千矛神(やちほこのかみ)、御年神(みとしのかみ)の3座であるが、異説もある。『日本書紀』によれば、もと倭大国魂神は天照大神(あまてらすおおみかみ)とともに皇居に祀(まつ)られていたが、崇神(すじん)天皇のとき神威を恐れて、皇女豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に天照大神を、皇女渟名城入姫命(ぬなきいりひめのみこと)に倭大国魂神を祀らせようとしたところ、渟名城入姫命は髪が落ち体がやせて祀ることができないので、神教により市磯邑(いちしのむら)の長尾市(ながおいち)に祀らせたのが起源であるという。同書の別伝では垂仁(すいにん)天皇のときとされている。本来の社地は別にあるとする説が有力であるが、その位置については異論が多く一定しない。『延喜式(えんぎしき)』では名神(みょうじん)大社、明治の官制では官幣大社。例祭は4月1日で、その神輿渡御(みこしとぎょ)は「ちゃんちゃん祭」といわれて有名である。『大倭神社註進状』という古記があるが、仁安(にんあん)2年(1167)の撰(せん)と称するその奥書は信じがたく、その成立を近世にまで引き下げる学者もある。
[谷 省吾]
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