大石神社(読み)おおいしじんじや

日本歴史地名大系 「大石神社」の解説

大石神社
おおいしじんじや

[現在地名]弘前市大森 勝山

岩木山の北東中腹、県道弥生やよい線を大石農場より同山山腹へ西南方向に登ったところにある。祭神は高皇産霊神・神皇産霊神。旧村社。

社伝によれば、慶長年間(一五九六―一六一五)弘前藩祖津軽為信が十一面観音を勧請したことに始まるという。「津軽一統志」に大石大明神とあり、本地は十一面観音、開基は不詳。別当は岩木山百沢ひやくたく(現廃寺)、守は長見筑後とあり、正徳五年(一七一五)衆力により再興されたとある。

大石神社
おおいしじんじや

[現在地名]唐津市十人町

十人じゆうにん町東部の丘陵にあり、大石権現ともいう。唐津城築城のとき、本丸となった満島山まんとうざんから現在地に移った。伊弉諾尊・伊弉冉尊・天忍穂尊を祀る。旧村社。

藩政期は、「唐津拾風土記」に御目見山伏彦山派として「大石山大権現法頭大石山一条坊」と記す。

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改訂新版 世界大百科事典 「大石神社」の意味・わかりやすい解説

大石神社 (おおいしじんじゃ)

兵庫県赤穂市にあり,大石良雄以下四十七士を主神とし,萱野三平(《仮名手本忠臣蔵》の早野勘平)を併せまつる。境内地は赤穂城内大手門近くにあった大石良雄の屋敷跡にあたる。1900年に創建の議が起こり,10年起工,13年に社殿が完成し,28年には無格社から県社昇格。12月14日の義士祭には,四十七士に扮した行列が練り歩くなどの行事がある。
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デジタル大辞泉プラス 「大石神社」の解説

大石神社

兵庫県赤穂市にある神社。元禄赤穂事件で知られる浅野長矩(ながのり)や赤穂浪士などを祀る。安政年間に建てられた碑と祠をもとに、大正時代に社を創建。「赤穂大石神社」とも。

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