大道商人(読み)ダイドウショウニン

デジタル大辞泉 「大道商人」の意味・読み・例文・類語

だいどう‐しょうにん〔ダイダウシヤウニン〕【大道商人】

道路のかたわらに露店を出して商売をする人。露店商。

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精選版 日本国語大辞典 「大道商人」の意味・読み・例文・類語

だいどう‐あきんどダイダウ‥【大道商人】

  1. 〘 名詞 〙だいどうしょうにん(大道商人)
    1. [初出の実例]「此大道商人(ダイダウアキンド)といふ奴は」(出典:玄武朱雀(1898)〈泉鏡花〉六)

だいどう‐しょうにんダイダウシャウニン【大道商人】

  1. 〘 名詞 〙 大道のかたわらに品物を並べて商売をする商人。だいどうあきんど。

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百科事典マイペディア 「大道商人」の意味・わかりやすい解説

大道商人【だいどうしょうにん】

固定した店舗をもたず,町や村を振売り(触れて売り歩く)したり縁日などに露店を出す移動商人。農民などが余剰生産物を売り歩いたのに始まり,行商の古い形で市(いち)の形成を促した。商法上は小商人(こしょうにん)の一種。広くは大道遊芸人や香具師(やし)なども含む。→露天商

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大道商人」の意味・わかりやすい解説

大道商人
だいどうしょうにん
peddler

一定した店舗や設備をもたずに,もっぱら人の集る道路や広場などを利用して,ささやかな物品販売やサービス提供を行う商人。住宅地を呼び売りして歩く振売 (ふりうり) や社寺祭礼に集る露天商などは,その代表的な例である。商業施設未発達だった時代には,主として振売は農村で,また座商は都市で,商品流通のうえからそれなりの役割を果してきた。なお,これら大道商人が商売を行うにあたっては,彼らの間に存在する慣習的な,いわゆる縄張りがあり,道路管理者である警察の許可も必要である。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大道商人」の意味・わかりやすい解説

大道商人
だいどうしょうにん

露天商

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