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露天商 ろてんしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

露天商
ろてんしょう

路傍に店を出す零細な商人。平日に繁華街で常設的に店を出すものと,市 (いち) ,縁日などのある場所を移動して出店するものとがある。江戸時代中頃から集団的に活動するようになり,明治に入ってからは太政官布告による露天営業許可制に基づいて,その集団化はさらに進み,香具師 (やし) や的屋 (てきや) の一部を形成するようになった。現在,露天商は整理されてきており,自治体などによって共同店舗経営の方向へ指導が行われている。

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デジタル大辞泉の解説

ろてん‐しょう〔‐シヤウ〕【露天商】

一戸を構えず、露天で行う商売。また、その商人。露店商人

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百科事典マイペディアの解説

露天商【ろてんしょう】

古くは〈てんとうぼし〉〈ほしみせ〉などといった。零細な小商人に属し,平日繁華街の路傍に常設するものと,縁日・市・集会等の開催地を追って移動するものとある。多くは香具師(やし)あるいは的屋(てきや)と呼ばれ,集団を形成する。
→関連項目放浪記

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世界大百科事典 第2版の解説

ろてんしょう【露天商】

街路,広場,空地や,縁日,祭礼などの人出の多いところで,簡単に移動できる台だけの店舗などで,さまざまな商売をする者の総称。露天商が夜になっても出店していたり,夜だけ店をだすことを夜店(よみせ)という。露店は江戸時代からさかんで,江戸時代後期には常設の露店が各所にあった。浅草に近い柳原土手の古着,古道具を中心とした露店は落語の素材になっている。縁日,祭礼などの露天商人を管理するのはおおかたはその土地のてきやである。

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大辞林 第三版の解説

ろてんしょう【露天商】

店舗を構えず、露天に品物を並べてする商売。また、その人。大道商人。街商。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

露天商
ろてんしょう

露天の路上に品物を並べて商う露店、辻店の小商人。大道商人。18世紀からみられる。上方(かみがた)では干店(ほしみせ)、江戸では天道干(てんとうぼし)といい、小間物、飲食物、古道具、古本などをおもな商品とした。19世紀になると、大坂、江戸に始まった夜見店(よみせ)、または縁日などを生業(なりわい)の場所とした。19世紀末には激しい経済変動のなかで倒産した商人や半失業者たちが大挙して露天商の仲間入りをしてその数を増やしたため、半素人(しろうと)の彼らは旧勢力や香具師(やし)(的(てき)屋)らによって統制された。このため、やむなく独自の組織をつくるグループも現れた。
 いずれにしろ、鑑札を必要とする彼ら露天商の扱う品はほぼ決まっており、半素人は、小間物、玩具(がんぐ)、飴(あめ)、菓子や葛餅(くずもち)、すし、おでん、甘酒、氷水などを商い、また専門職(プロ)である香具師らは、歯みがき粉、せっけん、陶磁器などを独特の口上によって商った。第二次世界大戦後、業態はかなり変わってきているが、商品に二級品や不合格品の多い点は相変わらずである。[遠藤元男]
『添田知道著『香具師の生活』(1964・雄山閣出版)』

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