コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

天保水滸伝 テンポウスイコデン

3件 の用語解説(天保水滸伝の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

てんぽうすいこでん【天保水滸伝】

講談。笹川繁蔵(ささがわのしげぞう)飯岡助五郎(いいおかのすけごろう)の確執や勢力富五郎(せいりきとみごろう)の自殺を中心に、下総(しもうさ)利根川周辺の侠客の争いを描く。浪曲・歌舞伎などにも取り入れられた。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

てんぽうすいこでん【天保水滸伝】

笹川繁蔵しげぞうと飯岡助五郎の出入りや勢力せいりき富五郎の自殺事件など、下総の利根川周辺の俠客の争いを扱った講談。繁蔵を義俠の人として描き、またニヒルな浪人平手造酒ひらてみきが活躍する。歌舞伎や浪曲にも取り入れられている。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天保水滸伝
てんぽうすいこでん

講談。宝井琴凌(きんりょう)、5代伊東陵潮(りょうちょう)作。1844年(天保15)8月に実際に起こった飯岡助五郎(いいおかのすけごろう)一家と笹川繁蔵(ささがわのしげぞう)一家との大利根(おおとね)の決闘と、1849年(嘉永2)4月の勢力富五郎(せいりきのとみごろう)の自殺を中心とする、下総(しもうさ)の侠客(きょうかく)の争いを講談化したもの。1856年(安政3)、別個に取材した琴凌と陵潮がそれぞれ材料を提供しあって一つに仕上げ、琴凌が命名したという。しかし嘉永(かえい)3年(1850)の年記のある実録体小説の序文を信ずれば、このほうが先行する。河竹黙阿弥(もくあみ)によって『群清滝贔屓勢力(むれきよたきひいきのせいりき)』(1867)の題で劇化されてもいるが、近年では講談よりも、正岡容(いるる)脚色の浪花節(なにわぶし)が2代玉川勝太郎の名調子によって著名である。助五郎を悪玉、繁蔵を善玉に描くのは、十手持ちであった助五郎が闇(やみ)打ちをかけ、長命を保ったためであろうが、実在の助五郎は網元として漁業振興に尽力したなどの擁護論もある。「笹川の花会(はながい)」の条は登場人物が多く華やかで好まれ、「平手の駈(か)けつけ」の条も、虚無的な剣客平手造酒(みき)(実在人物名平田深喜(みき))の個性が魅力的なため、よく読まれる。[延広真治]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

天保水滸伝の関連キーワード笹川流れ笹川繁蔵笹川記念会館国際ホール鵜高重三国領茂蔵小山田繁蔵笹川久吾笹川隆平笹川ミス笹川道張

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

天保水滸伝の関連情報