デジタル大辞泉 「天元」の意味・読み・例文・類語 てん‐げん【天元】 1 万物生育のみなもとである、天の元気。2 天子。君主。3 碁盤の目の中央にある黒い星。4 囲碁の七大タイトルの一。昭和51年(1976)創設。天元戦の勝者がタイトルを手にする。 てんげん【天元】[年号] 平安中期、円融天皇の時の年号。978年11月29日~983年4月15日。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「天元」の意味・読み・例文・類語 てん‐げん【天元】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 万物が生育する根元である天の元気。万物生育のみなもと。[初出の実例]「常に二十五歳と云ひしが、実は今年六十一歳。これ天元(テンゲン)の帰数なれば」(出典:人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)初)[その他の文献]〔史記‐暦書〕② 天子。君主。[初出の実例]「国をほろぼすてんけんも、さんせはきかずとこそ、うけたまはりて候へ」(出典:曾我物語(南北朝頃)三)[その他の文献]〔後漢書‐陳忠伝〕③ 碁盤の中心にある星。中の聖目(せいもく)。[初出の実例]「『天元(テンゲン)に光あり』といふ易者(うらなひ)の言葉を思ひ出し」(出典:ひさとその女友達(1949)〈広津和郎〉一)④ 「てんげんじゅつ(天元術)」の略。[ 2 ] 平安時代円融天皇の代の年号。貞元(じょうげん)三年(九七八)一一月二九日に改元、天元六年(九八三)四月一五日に永観元年となる。関白は藤原頼忠。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本の元号がわかる事典 「天元」の解説 てんげん【天元】 日本の元号(年号)。平安時代の978年から983年まで、円融(えんゆう)天皇の代の元号。前元号は貞元(じょうげん)。次元号は永観(えいがん)。978年(貞元3)11月29日改元。天変による凶兆を振り払うとともに、翌年が「陽五(ようご)」の厄にあたるために行われた(災異改元)。980年(天元3)7月、平安京は暴風雨に見舞われ、羅城(らじょう)門が倒壊した。 出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報