出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
清代に活動した秘密結社。清朝を打倒して明朝を復興することを目的とした。三合会,三点会とも称した。発生についてはいろいろの説があるが,おそらく清初,台湾に拠って清朝に反抗した鄭氏(ていし)の残党によってつくられた組織から起こったものであろう。天地会の組織は,台湾,福建,広東,広西,湖南地方で特に盛んで,19世紀初頭から太平天国の乱前後には,農村,都市を問わず大小無数の組織が生まれた。なかには農民や労働者の自衛手段的性格のものもあったが,多くは,賭博(とばく),盗賊,略奪,私税の徴収などの不法行為を働き,ときには連合して大規模な反乱を起こすこともあった。なお南洋各地の華僑(かきょう)の間でも天地会の組織は早くから普及していたが,この場合には天地会組織が会員の利益を擁護増進するための自治機関的な役割を果たしていた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…前近代には白蓮教などほとんど〈教匪〉一色だったのにたいし,近代に会党が簇出(そうしゆつ)したのは時代の一特色なのである。会党の起源は清初の天地会に求められるが,近代で著名なのは華南の三合会,華中の哥老会など,いわゆる紅幇(ホンパン)である。同性質のものでも名称を異にするものはきわめて多く,青幇(チンパン)も広義には会党に含められる。…
…白蓮教の支派末流は,ごく近年まで根強く活動し,1900年の義和団運動のほか,在理教,黄天道など種々の名で華北一帯の民衆の間に信仰されていたが,その一つである一貫道は,現在も台湾で活発に布教している。 これらとは別に,清代には異民族支配に反抗して漢族の明王室を再興しようとする政治的秘密結社が早くから華南の地に興り,天地会,哥老会,三合会などと称され,辛亥(しんがい)革命(1911)の前後になると,孫文らの革命勢力とも呼応して軍事的な貢献があった。なお,近代中国の秘密結社は,国民党と青幇(チンパン),共産党と紅槍会などの結びつきにみられるように,政治動向の帰趨を左右するほどの大きな勢力を維持していたことに注意しなければならない。…
※「天地会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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