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天塩平野 てしおへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

天塩平野
てしおへいや

北海道北部,日本海にのぞむ平野。面積 230km2。北,南,東を天塩山地に囲まれ,西は日本海に面する直線状の砂浜で,標高 10~50mの砂丘が数列並行して発達。砂丘の内側は排水が悪く,低湿なサロベツ原野を形成,ペンケ沼 (とう) ,パンケ沼,兜沼などがある。泥炭地が広く,ミズゴケ,ワタスゲ,ヤチヤナギ,ガンコウランなどの植物が茂り未利用地が多い。ところどころにエゾマツ林とその周囲にササ,ヨシ,ハンノキなどの生えたところもある。近年泥炭地開発が進み,豊富町丸山地区は,そのモデル地区。5~10月の月平均気温は 14.5℃と冷涼なため米作は行われず,草地酪農が盛ん。池沼が多いため,100種類以上の野鳥が生息。エゾキスゲ,ヒオウギアヤメなどの群落で有名なサロベツ原生花園がある。北部海岸一帯は利尻礼文サロベツ国立公園に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

てしおへいや【天塩平野】

北海道北西部,天塩川下流の日本海に臨む平野。留萌(るもい)支庁と宗谷支庁にまたがり,大部分が標高5m以下の低平な原野である。地域的には,天塩川の支流サロベツ川流域で丸山(13m)以北の上サロベツ原野,以南の下サロベツ原野,そして天塩川下流左岸のウブシ原野に分けられる。上・下サロベツ原野の海岸には3~4列の砂丘列が並行して走り,砂丘列の間には細長い小湖沼が連なる。砂丘の東側の原野にも兜(かぶと)沼,ペンケ沼(とう),パンケ沼(とう)などラグーン性の湖沼が残り,ミズバショウ,ワタスゲ,エゾカンゾウなど湿原植物の群落がみられる。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔北海道〕天塩平野(てしおへいや)


北海道北部、日本海に面する平野。北から上サロベツ原野、下サロベツ原野、ウブシ原野に分かれる。大部分が標高5m以下の泥炭地。日本海側に砂丘列が発達し、内側にペンケ沼(とう)・パンケ沼(とう)などの潟湖(せきこ)が点在。南部を天塩川が流れる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天塩平野
てしおへいや

北海道北部、日本海沿いにある平野。宗谷(そうや)総合振興局管内と留萌(るもい)振興局管内にまたがる。天塩川が平野の南部を流れて海に注ぐ。大部分が標高10メートルに達しない低平な原野で、北部の上サロベツ原野、南部の下サロベツ原野、天塩川下流左岸のウブシ原野に区分することができる。直線状の海岸線に沿って数条の砂丘列が発達し、その内側には兜(かぶと)沼、ペンケ沼(トー)、パンケ沼(トー)など大小の沼が散在する沼沢地で、広大な泥炭地となっている。泥炭地の開発は1910年(明治43)ごろから始まったが、一部を除いては成功しなかった。第二次世界大戦後は国営の農地開発事業が進められ草地酪農が行われている。沿岸部などは利尻礼文(りしりれぶん)サロベツ国立公園に含まれる。[岡本次郎]

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